電気自動車普及へ

15日に23年度の電気自動車に対する補助金の交付決定の通達が出た。これでイッキに売れ筋車種となりそうなのは
『ミニキャブMiEV』である。なんたって補助金を使えば170万円だという。ミニキャブMiEVの装備内容は未公表ながら、ベース車両を110万円としておく。普通のミニキャブとの価格差60万円。

ガソリン代を150円。電気代1kWh=24円としよう(最も高い昼間の料金)。ガソリン車はリッター10km。ミニキャブMiEVをkWhあたり7kmとした場合、1万km毎のエネルギーコストは、15万円vs3万5千円。11万5千円差だ。したがって6万km走っただけでガソリン車より安くなってしまう。

離島に行くとガソリン代は20円くらい高い。こいつを当てはめて計算したら、17万vs3万5千円で13万5千円差。4万5千km走っただけでモトが取れるのだから驚く。1日30km走るとして(それ以上走るという時は
電気自動車じゃ無理です)、6年もしたら電気自動車の方がお得な計算。意外です。

また、仮に10万km走るというケースだと、電気自動車
の方が圧倒的に安くなってしまう。ガソリン代150万円に対し電気代は35万円。115万円も浮く。これなら価格差60万円の10,5kWh搭載車でな
く、予価205万円の16kWh搭載車にしてもいいだろう。いずれにしろ電気自動車安い。

ただミニキャブMiEVに搭載されている東芝の
リチウム電池は1kWhあたり12万円程度すると考えられる。10,5kWhの電池積むグレードだと120万円が電池代ということに。東芝の電池が半額に
なったら、さらに30万円値下げ可能。いや、LGケムから1kWh=4万円の電池買うのもいい。

いずれにしろ電気自動車のポテンシャルた
るは思ったより高い。5年もすればごく普通に街中で見かけることいなるかもしれません。ミニキャブMiEVが欲しいと思っている人は、可及的速やかに三菱
のディーラーに行って予約を。早く納車してもらわないと補助金はなくなってしまう。

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5 Responses to “電気自動車普及へ”

  1. masalega より:

    電気代は今後、大幅に見直さなくてはいけないのではないでしょうか。
    同時に原油の値上がりにもつながるとも言えますが・・・

  2. アミーゴ5号 より:

    「只でさえ電気が足りないのに、電気食いの電気自動車に補助金をつけるとは何事だ!」と思います。正直に言えば。
    でも、東日本の明日を考えたら、日本の新しい産業は、ひとつでも多く必要です。
    今、種まきをしておかなければ、日本経済はじり貧です。
    特に、自動車評論家の皆さま方には、退職金と年金と遺産相続の「トリプル資産」のある層に対し、自家発電で災害に強い等の利点を説いて「ソーラーパネルと電気自動車」のセット購入の啓発を、是非ともはかって欲しい。
    滞留している高齢者の資産が使われはじめれば、お金が天下を回り、経済が活気を取り戻すと思うのです。ソーラーがつけば、夏の電力対策にも効きますし・・・
    ただその前に、売電買電の抜本的な制度転換が必要です。
    でも原発否定が、実は日本経済を救い、世界最先端の産業を生み、災害に強い街とエコを両立するかもしれないと、本気で考えるようになってきました。

  3. 下澤 淳 より:

    補助金なしだとほとんど売れませんからね。これでEV車が売れるかもしれません。しかし国内産業を守る為としても、韓国製の電池を購入して補助金を減らしたほうが良いように思います。
    少し前ニュースで家庭用蓄電池が取り上げられてましたけど、やたら高かったです。補助金見込んだビジネスじゃないでしょうか。東芝は原発造ってる大企業です。補助金って一部企業に対しての利益誘導って面もあると思います。
    海外での競争力のない電池生産を容認して、最終的に韓国製の蓄電池に負けたとしたら、それは将来の負債として国民に返ってきます。勝つ見込みのない戦への国費投入は危険じゃないでしょうか。

  4. くまさん より:

    EVを電気食いの悪者にしてほしくありません。
    私はEVに乗って10ヶ月ほどたちますが、この時期だからこそEVがエネルギー革命の一翼を担うものだと確信しています。EVに乗ることはエネルギー消費を意識することに他ならないのです。もちろんソーラー発電や自然エネルギーの開発とセットで推進するのは当然で、それが前提です。
    EVの進歩=蓄電システムの発展であるのは誰でも想像できるでしょうが、実はこの蓄電システムの発展が電力需要の平準化にものすごく寄与するものであることは皆さんお気づきでしょうか・・・・?
    話は変わりますが、ナトリウムイオン電池というすごい2次電池を住友電工が開発し、3年後を目処に実用化を計画しています。価格がリチュウムの1/10という素晴らしさです。
    研究が進めばさらに素晴らしい電池が開発されるのは必至です。3年後にはガソリン車より数段優れたEVが開発されるのは間違いありません!!

  5. あお より:

    > 東芝の電池が半額に なったら、さらに30万円値下げ可能。
    電池の価格が下がってきたら、補助金も削減や廃止されていくかと思います。また、EVはまだ始まったばかりなので、自動車メーカーも今は赤字で売っている状況かもしれません。(将来への投資として)
    でもいずれ補助金がなくても十分割安になっていくかと思います。
    そういえば、家電の補助金が半減される直前、テレビなどで補助金が 1〜2万円程度(?)なのに、品薄で価格が上がり 2万円以上高くなっているのにそれでも売れ続けていたとテレビのニュースで見ました。買う人にとっては補助金が半減しても最大でも 1万円程度減るだけなのに 2万円以上高い値段で買って、(しかも借金だらけの国の借金も増えて) おかしなことが起きるものです。( 販売店は 2万円以上も高い値段で売れるのでぼこぼこ売れるので良かったのでしょうが。) ( しかも、補助金半減後は価格がかなり下がったとか。)
    電気自動車の補助金は額が大きいし、また電気自動車の価格はそれほど大きく上下しないと思うので、テレビのようなことが起こるとは思いませんが。
    良く知らないですが、電気自動車の補助金は 1年とかで廃止されるのでしょうか? さすがにそれだけ短期では電気自動車の価格が補助金に匹敵するほど下がることはないでしょうが、長期的には (補助金はなくなっていき ) 本体の値段は下がっていくかと思います。また性能や安全性も上がるかと思います。国も借金だらけなので(世界的な目もありますし) 補助金もどうなるか分からないですが、(ハイブリッドはもう不要ですが) 電気自動車は数年は続くように思います。なので慌てて買う必要はないと思います。もちろん早く売れることで技術が早く進歩し、そのために補助金を出しているので、欲しいのであれば買えば良いと思いますが。
    そういえば、日本のEVの充電関係(充電方法)(充電器、EV側?) には東電のライセンス(特許?)が必要なように聞きました。

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