韓国勢正念場

破竹のイキオイだった韓国ながら、いろんな意味で踊り場を迎えている。例えば韓国内での輸入車シェアを見ると、長いこと
「微々たるモノ」。しかし欧米と交わしたFTA(二国間自由貿易協定)により急速に輸入車が入ってきた。直近を見ると販売台数こそ10%ながら、金額ベー
スにしたら20%に達しているという。

なかでも絶好調なのが日本勢。アメリカから入ってくるカムリは関税3,2%ということもあり(日本からの輸出は出来ない)、260万円という現代ソナタに近い値付け。基本的に韓国の人達は日本ブランドを好んでくれているため(カムリは韓国COTYまで取った!)、割安価格になった日本車が大いに魅力的らしい。

韓国は日本車の打ち壊しをするほど酷い国じゃない。しかも! 今月から関税が3,2%から1,6%に下がり、さらなる値下げ余力も出てくるだろう。その他、ホンダや日産も海外で生産したモデルを韓国に持ち込んでおり売れ行き順調。価格を下げれば一段と競争力は高くなります。タイ製の日本車など強そう。

二輪も厳しい。1981年にホンダの技術で立ち上がった『大林自動車』(ディリム)だが、今や海外工場で生産されたホンダ車にシェアを喰われてる。このままだと倒産もありうるという状況。韓国は自国の市場を不平等貿易で守ってきたが、FTAで解放するやすさまじいイキオイで生存競争に巻き込まれることになった。


考までに書いておくと大林自動車の生産ラインで使われてる機械などホンダ製。ホンダは一時期ホンキで韓国の自動車メーカーと組み、一緒にやっていこうと考
えていたらしい。様々な事情あって韓国から撤退(追い出された、と表現した方が正しい)。ホンダの技術を大林自動車はそのまんま使い続けているから凄い。

こういった過去の
ツケを払わなくちゃならない時期を向かえた、ということなのかもしれません。もっと正確に言えば、今まで日本は韓国に対し遠慮してきた。けれどパク大統領
の言動に代表される昨今の動向を見て、日本勢は「もう止めよう」と割り切り始めている。韓国勢にとって正念場を迎えたと思う。

先進国と真正面から戦おうとすれば、基礎体力や技術力、そしてオリジナリティも必要。韓国の自動車/バイク業界を分析してみたら、以上の3つの点についちゃ意識が薄く弱い。電機業界もやられっぱなしじゃなく、一矢報いて欲しいと思う。今から頑張ればきっと優位に立つことだって出来るんじゃなかろうか。

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