11月の台数に実力が出る

多くのメディアは「10月の新車販売台数大幅減」と伝えている。確かに数字を見ると酷い状況。最も落ち込んだマツダで対前年比半分以下の43,6%。スイフトの好調に助けられたスズキを除けば、最も落ち込み少ないホンダすら同70,2%といった具合。エコカー補助金の効果は抜群だったということです。

自販連のデータ

しかし落ち込みより注目したいのが、本年度の累計。これまたスズキを除き、前年同月を大きく凌ぐ。全体からすれば悪くないのだ。残る2ヶ月分をどうやって売るかで、今年の勝負は決まるんじゃなかろうか。なんせエコカー補助と言っても10万円。値引きで頑張れば挽回出来ない金額じゃありませんから。

絶不況の折、通年で対前年比よりプラスになれば御の字だと思う。加えて補助金のため割高感が出てしまい不調だった中古車の売れ行きが良くなれば、下取り査定も上がっていく。これまた上手に利用すると、5万円程度挽回可能。値引きで5万円。下取り車の査定で5万円上乗せしたら、補助金と同額。

販売力や企画力などを持っているメーカーなら11月以降も頑張れると思う(さすがに10月は絶好調だった9月の反動を喰う)。逆に11月も販売台数を大幅に落とすメーカーがあれば、これはもう販売力の弱さ。こういった機会に大幅な見直しを行えばいいんじゃなかろうか。ピンチはチャンスです。

<おすすめ記事>

2 Responses to “11月の台数に実力が出る”

  1. ミルクティー より:

    メーカーの技術アピールが、必ずしもセールスに繋がらないのが近年の傾向ですね。
    日産がフーガハイブリッドに高速道路逆走防止機能を載せるとの事。世界初らしいですが、GTRのスピードリミッターカットと同じくナビを利用した技術かな。でもフーガのハイブリッドを購入する方々は逆走しないのでは?
    いっそ日本の政治家の頭に付けて欲しい技術です。話の脱線すみません(^_^;)

  2. E90 より:

     こんにちは。高校生の久しぶりの、投稿です!(只今受験の為)。
     自動車雑誌の後ろのページに「自動車販売台数表」なるものが、載っている時がありますが、私もよくこの数字には、度々驚かされます。驚いたのは、三菱グランディスが1桁でも販売を続けていたこととか、クラウンが平気で2000台位叩き出していたこととか。
     全体としては国沢さんの仰る通りそれほど悪くないですが、それでも11月の数字を見るとやっぱり寂しさを感じますね…。
     私の高校の仲間にもクルマ好きはほとんどいません。日本のクルマの概念がガラパゴス化してますね。未だにディーゼルは悪役扱いですし、燃費は気にするくせに「CO2排出量」なんか見向きもしない。終いには、安ければ「横滑り防止装置」は要らないとなります。
     なんか自動車を単なる便利な道具としてか見なしてないです。遊び道具として見ろとは言いませんが、社会が「政治に関心持ちなさい」というように、「自動車に関心を持ちなさい」と言いたいです。明らかに日本にとって自動車は日本の経済・文化にとって重要なファクターだから。
     某国会議員が「1位じゃなきゃダメなんですか。」と言っていましたが、私から言わせてみれば「1位じゃなきゃダメです。」日本は技術1位にこだわらないと中国・インド勢にあっさり負けると思います。クルマについても同じ。この販売台数を受けて、政府・国民・メーカー共に日本の自動車の在り方について再確認して欲しいと思います。

このページの先頭へ