2気筒ディーゼル

ニューヨーク、北京のモーターショーで多くの新型エンジンが登場してきた。最も気になったのはスズキの2気筒800ccディーゼルである。出力やトルクなどスペックを公表していないものの、なかなか興味深い。例えば噴射圧。今や2000気圧の時代ながら、145気圧と低い。ただ中途半端な数値だったりして。

普通のポンプだと数十気圧が限界。かといって2段階の圧縮を行うコモンレールなら、最低で1000気圧を超える。スズキによれば「簡易式の2段階」なのだという。しかもインジェクターはピエゾでなくオーソドックスなソレノイド。ここから得られる結論は 「コストパフォーマンスが高い」でございます。

間違いなくユーロ6やポスト新長期規制に代表される日米欧の最新基準はクリア出来ない。けれどインドなど新興国の主力となっているユーロ4相当なら十分対応可能。新興国は不純物の少ない精製された軽油が条件になるユーロ5を導入することが難しいのだった。当面ユーロ4までだと思う。

このレベルなら酸化触媒さえ不要。クリーンに軽油を燃やしてやるだけでOK。それでいて従来のディーゼルより圧倒的にクリーンだ。製造コストだって驚くほど安いんじゃなかろうか。新興国だと落としどころ。きっと大いに売れるかと。ただ残念ながら先進国の規制をクリアすることは無理。

このエンジンを搭載したクルマは素晴らしく楽しいと予想する。今や絶対的な動力性能の高さなど望まれない。街中を普通の速度で走って気持ち良いクルマこそ必要だと思う。クルマの原点ですね。もちろんディーゼルでなくてもよろしいかと。シトロエンの2CVとかヨタハチみたいなクルマに乗りたい。


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