GTLとの遭遇!

ラジオ日本の収録でGTL(天然ガスから合成した液体の燃料。組成がシンプルなので排気ガスはクリーン)灯油を扱ったのだけれど、昭和シェルが実物を持ってきてくれました。何年の前から紹介してきたマイ・ラブのGTLながら、実物を見たの、初めて。ウワサ通り臭気薄く(クルマの中にポリタンクを入れて運んでも臭くないそうな)、さわってもベトベトせず。残念ながら供給体制の関係で暖房用の灯油のみの販売とのこと(ファンヒーター専用)だけれど、やがてGTL軽油も出てくるかもしれない。1〜2割ほど販売価格は高いよくだが、小さい子供やアレルギー症状の出る方なら、誰にでも買えるためぜひ使ってみて欲しい。現在、神奈川県と群馬県の一部のスタンドでテスト販売をしてます。

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2 Responses to “GTLとの遭遇!”

  1. doe136 より:

    GTLは、まだまだ開発途上。天然ガスから造られると言っても、初めにできて来るものは、原油に近く重たいものから軽いものまで含まれています。 これを原油と同じように精製し灯油に合ったものとして作られたGTL灯油、確かに軽い成分が少なく硫黄分はゼロですが、日本の石油会社も、軽油と同じように脱硫し、10ppm以下まで硫黄を押さえたものをクリーン灯油として販売しています。これでも十分臭いは少なくなっています。 現在天然ガスGTLから作られる軽油よりも天然ガスから直接造られるDME(ジメチルエーテル)の方が、ディーゼルエンジンにはより適しているとの判断が多くなされています(GTL軽油は精製が必要な分、余分なエネルギーが使われる為トータルのCO2発生量はG不利です。) DMEの欠点は沸点が低い事、潤滑性が全くなく粘度が低く燃料ポンプやインジェクターの磨耗が生じる事ですが、PMの発生は殆んど無いので、後処理装置が簡素化できるメリットなどがあります。 GTLは逆にガソリンにも向くと考えられています。 
    現状GTL灯油とサルファフリーの灯油とで価格差ほどのメリットは無いでしょう。

  2. 閑居人 より:

    DMEやGTLは生産時に天然ガスが多量に消費されます。そのため、トラックの燃料にDMEやGTLを用いることは、CO2排出および資源の有効利用の観点から不適と思っております。理由は以下のURLの通りです。http://www.k5.dion.ne.jp/~ishida/page011.html
    これは誤った見方でしょうか。

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