KERSの可能性

ハイブリッドの”キモ”は二つ。「走行エネルギーを回収し、それを加速時に使う」ということと「アトキンソンサイクルのように燃費良いけれど非力なエンジンも、モーターのパワーで補うことにより使える」というもの。御存知の通り、現在、回収した走行エネルギーを貯める装置として「電池」を使ってます。

ボルボが開発しているシステムは『フライホイールKERS』というタイプ。ブレーキ掛けた時に回収する走行エネルギーでフライホイールをまわし、そいつを加速時に使ってやろうというもの。考え方としちゃF1で使っているKERSと全く同じ。ボルボのシステムもF1と同じく80馬力を6秒程度発生できるらしい。

・ボルボの解説動画

40馬力なら12秒。このシステムにより街中のモード燃費を25%向上できるという。気になる重量増だけれど、最大6万回転するカーボン製のフライホイールは6kg。システム全体の重量を公表していないが、F1だと25kgくらいだと言われている。ここまで読んで鋭い人なら「そうか!」と思ったことだろう。

スバルXVハイブリッドは「燃費より楽しさを重視した」と言っている。こういうクルマにこそボルボが開発したKERSのような装置を採用すればいい。スポーツ走行では急ブレーキと急加速は当たり前。電池だと短い時間で大きな電力の出し入れは出来ない。KERSなら80馬力分の減速と加速のエネルギーを使える。

筑波サーキットなら第一コーナーの進入でブレーキ負担を減らすと同時に80馬力のエネルギーを貯められ、立ち上がり加速で80馬力を上乗せ可能。ラリーでも減速時に80馬力分を貯められ、立ち上がり加速で使える。スポーツモデルにとって最適のハイブリッドシステムだと思うがいかがだろうか?

ホンダのNSXもKERSを使えば電池より少ない重量増で80馬力を上乗せできてしまう。F1は2014年のレギュレーション変更でKERSの最高出力を163馬力に引き上げることが決まっている。大量生産することでKERSのコストが安くなってくれば、なかなか面白いデバイスとなるだろう。


One Response to “KERSの可能性”

  1. こつこつ より:

    まさに必要は発明の母。
    人間の知恵は計り知れない。
    今こそ環境とエネルギー問題の解決のために、行政が大胆な規制をすべき。
    必ずや技術力でクリアできる。マスキー法でのCVCCのように。

このページの先頭へ