VW Up!ライト

VWはLAショーで『Up! ライト』というコンセプトカーを発表した。このクルマ、今年の元日のTOPで書いた「次世代ベーシックカー」そのものといってよい。軽自動車より一回り大きいボディに800ccエンジンを搭載したもの。コンセプトカーはアルミ等を多用し、695kgに仕上げているという。

ショーモデルは最上級バージョンという位置づけ。2気筒ディーゼル+小型モーター+DSGという組み合わせながら、ベーシカルな2気筒ガソリンエンジンだって全
く問題ない。車重も構造や素材を工夫することにより、700kgを少し超える程度で押さえられれば、コスト的にも安く済む。いろんな意味で素晴らしい提案だと思う。

この手のクルマ、本来なら日本の自動車メーカーが出すべきだったと思う。非常に残念。ただVWとしても、市販にあたり様々なハードルを超えなければならない。そもそもVWじゃ安価に作れないだろう。といったことを考えると、昨今ウワサされているスズキとの資本提携が現実味を帯びてくる。スズキなら安価に作れるに違いない。

スズキ側にしても、2015年のユー
ロ6施行でクリーンディーゼルを作らなければならないが、独自開発は不可能。VWと提携すれば、様々な技術を使える。資金的な余力大きいスズキながら、先
端技術についちゃ物足りないです。もしスズキとVWが提携することになれば、Up!ライトの成功は相当確実なものになるだろう。

残るはマツダ。単独で生き残るのは難しい。果たしてどんな戦略を持っているのだろうか? スズキがVWと提携する前に、マツダは何らかのアプローチをしたら面白い。

<おすすめ記事>

3 Responses to “VW Up!ライト”

  1. lucky より:

    いつも拝見させて頂いています。
    VWは、確かに目の付け所が良いとおもいます。むかしのトヨタスポーツ800コンセプトを、何となく思い出しました。
    本当に可愛くて古くて?なのか時代が求めているのか解りませんが、ホンダの電気自動車もトヨタの86も今風にアレンジ?ですね。
    三菱の技術は電気自動車も含め、開発が遅れたメーカーは喉から手が出るほど欲しいのではないでしょうか、MベンツはAクラスかスマートで、昔提携してた時に貰った技術で出すかもしれませんね?
    今昔物語ではありませんが、30年前位の車を今風にhv技術でエコカーにして新車販売して欲しいです。

  2. おはぎ より:

    こんにちは。毎回、興味深く拝見しております。
    「軽自動車より一回り大きいボディに800ccエンジンを搭載したもの。」って、韓国のデーウ・マティスと同じではありませんか。コンパクトカーのひとつの指針なのでしょうか。

  3. ゴン より:

    VWは実は国沢さんのアイデアの為にこのブログを毎日読んでたりして…
    これは欲しいって思う車ですね。
    売れ行き良ければ日本のメーカーもすぐに真似てくるでしょうね。絶対売れると思いますが…

このページの先頭へ