230kg軽量化したクラリティは水素タンクも降ろしてた~!

今や「スポーツモデルを買っても一般道じゃ思い切り走ることなどできない」ということを最もキッチリ認識しているのがトヨタである。そこでライセンスやロールケージ不要な『ECOカーカップ』(市販車のままで出走可能。レーシングスーツも不要)を開始したり、最低必要限の装備で走れる『Gazooラリーチャレンジ』など開催しており徐々に参加台数が増えてきた。

マツダもロードスターレースの日にノーマルのマツダ車でタイムアタックできるイベントなど組み、ユーザーをキッチリとフォローしてます。本来なら全てのメーカーがこの手のイベントを組んで欲しいところ。さて。私が今年参戦していた『全日本EVGPシリーズ』は自動車メーカー主催でこそないけれど「レースで環境自動車を楽しもう」というコンセプトで始まった。

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これまたライセンス不要。車両も完全ノーマルでOK。ノーマル状態のままサーキットに乗ってきて(タイヤはスポーツタイヤの方が楽しいし長持ちする)、50kmくらい思い切り走れるというイベントである。ところが電気自動車は高価で、なかなか参加車が増えてこなかった。今年から燃料電池車もOKになったけれど、電気自動車よりさらに高価。

そこで来シーズンからノートeパワーも走れるようにするという。「モーターだけで走るため電気自動車の仲間にしてもよい」という判断らしい。ノートeパワーのニスモなど買った人からすれば素晴らしい気晴らしの場所になると思う。ちなみに来シーズンは最低車重をキッチリ決め、イコールコンディションにするそうな。クラリティの魔改造に懲りたという。

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最終戦でホンダが持ち込んできた230kg軽いクラリティ、驚きの内容でした。どんなに内装部品やカバー類、メルシート(防振防音材)を取ったところで230kg減など無理。何と! 水素タンク1個を降ろしていたのだった。水素タンクは重いため当然ながら軽くなるのだけれど、ノーマルでも全開55km+予選でギリギリ。私ら、予選は1ラップだけにしたほど。

ホンダは予選走った後、車両をトランスポーターに載せて研究所まで運び、フル充填して持ってきたのである。ツインリンクを2日間占有し、55kmのレースディスタンスの試験を何度も行い燃料不足にならないことを確認したとのこと。御存知の通り水素関係の部品は極めて扱いが難しい。私らも水素&スタック関係は安全のため全く手を付けなかった。

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そういった改造をやろうとしたら、もはやワークスチームでないと無理。富士のレースでは「安全を確認出来ていないためタイヤも交換したくない」と頑なに拒否してたのに、どうしてこうなっちゃったんだろ? 以前も書いた通り主催者は「改造クラスで走って欲しい」と言ったけれど「レギュレーションを隅から隅まで読んだ!」と拒否。そもそもナンバー付き車両ということにならない。

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私のステッカーは植草君のサポートです

主催者側は「その意気込みをGT500やスーパーフォーミュラにブツければいいのに」と思ったとか(笑)。確かにF1などなら「書いてないことはすべてやってよい」という解釈でいい。されど草サッカー大会のレギュレーションに「殴るのは禁止」と書いてないからと殴ったらオシャレじゃない。来年のレギュレーションは「書かれないことは主催者が決める」となる。

パリ協定が発効したため、もはや電気化は避けられない状態。レースで技術を磨き、楽しむのも素晴らしい方向だと思う。ノートeパワーを買ったなら、ぜひとも参戦してみたらいかがだろう。絶対楽しい! 本来なら草レースのため魔改造車は出てこないです。念為。

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