65歳以上の高齢者ドライバーは危険なのか?

スキーバス事故の件で、ドライバーの高齢化を指摘する声が少なからず出てきている。今回事故を起こしたドライバーは65歳と言われており、確かに高齢の部類に入ることだろう。ただ65歳で問題視されるというなら、もはや職業ドライバーの世界は完全なる人手不足に陥ってしまう。なんせ65歳以上のドライバー、めちゃくちゃ多いです。

公的に出ている資料によればバスの運転手の平均年齢は48歳とされているものの、これは今回のドライバーのような短期雇用を含んでいない。現役をリタイアした人が多い幼稚園バスの運転手さんまで含めるなら、5人に1人くらいが65歳を超えていると思われる。人手不足の今よりさらに20%もドライバー減ってしまう。

バスと違った意味で事故になると大きな社会問題になるトラックドライバーの平均年齢は46歳でバスより若く感じる。これまたデータをハッキリ出す大手&中堅の運送会社に属すプロドライバーだと考えていいだろう。統計に含めようのない個人ダンプの運転手さんなど含めると、これまた5人に1くらいの割合で65歳以上だと考えるべきだ。

参考までに書いておくと、比較的正確に年齢を推測出来るタクシードライバーの平均年齢は58歳。おそらくバスもトラックも、正確に数字を調べていけば同じくらいの平均年齢になることだろう。ここまで読んで解る通り、今や65歳なら比較的高齢ではあるものの、いわゆる豊富な経験持つべテランが多く、あまり不安視しなくていいと考えます。

ただし。急性疾患などに掛かる比率は若い年代より高いだろうし、70歳を過ぎれば認知症の発生もありうる。ここは人間ドックの検査結果などを要求したり、認知症の簡易チェックなど導入するなど対策が必要だと思う。「高齢だからダメ!」という紋切り型の評価は意味なし。若ければ安全だということなどありません。

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