7ヶ月の乳児が亡くなった事故、再発防止策をしっかり行って欲しい

生後7ヶ月のお子さんが亡くなるという痛ましい事故の件、SNSに代表されるネットで多数取り上げられている。大きく分けると1)母親の責任。2)子供はかわいそう。3)クルマを運転していた人が逮捕され、実名まで報じられたことの三つについてが大半を占めます。2)に関してはいかんともしがたい。可愛い孫が同じような状況になったらいたたまれないです。

母親はどうか? 気持ちとして辛いと思う。ただ乗用車で言えば路地から一時停止しないで国道に飛び出し、側面からきた車両にぶつかって助手席の人が亡くなった状況と全く同じ。法規を守らなければ、自分や同乗者も守れない。「母親の責任」とばっさり切り捨てる人も多い。左から来るクルマにホンの少し注意するだけで今回の事故も防げたことだろう。

ただ事故防止策は、そんな単純なことで済ますべきでないと思う。人間が犯しやすいミスは多重のシステムで防ぐ必要あります。とはいえ今回の事故形態、自動ブレーキに代表される自動車側の技術だといかんともしがたい。強いて反省するべき対象を上げるなら、何の教育や啓蒙もなく突如車道に自転車を追い出すことになった警察だと思う。

一昔前まで幼児を乗せて車道を走っている自転車は皆無に近かった。なのに自転車を車道に追いやって以降、ごく当たり前のように車道を走る2人乗りや3人乗りの自転車が目立つ。こういったお母さん達は、車道を走ることに対するストレスもなくなっていくことだろう。私の家の前の道は路側帯なし。車道を自転車が走るのを見てると危なっかしい。

しかも幼児のヘルメットは着装が推奨されているのに、罰則なくノルマにならないため警察も全く啓蒙する気無し。結果、幼児のヘルメット着装率は44%に留まっている。報道されていないだけで自転車に同乗している幼児の重大事故は毎日のように発生している状態。再度改めて自転車の走行場所とルールを周知徹底させ、幼児乗せた自転車は歩道に誘導すべきだ。

3)は逮捕された上、実名まで報道されてしまった。日本のメディアは警察が正しいと思っているため、事故の発表を見て延髄反射で「クルマが悪い!」と判断したのだろう。警察もメディアのレベルを考え、少し慎重になって頂きたい。加えて交通事故の場合、状況次第で即座に逮捕という発表を見直すべきだ実名を公表された人の人権だって考えなければならない。

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