RAV4のPHVデビュー。高性能車はPHVじゃないと生き残れない。スバルとマツダどうする?

おそらく3~4年先にクルマを買うとなったら、コンパクトカーや軽自動車、一部のスポーツモデルを除き、ハイブリッドかPHV、電気自動車、ディーゼル、燃料電池車の中から選ぶことになると思う。私は全てのタイプの次世代パワーユニット(もはやハイブリッドは普通ですね)を試しているけれど、ここにきて増える気配を見せているのがPHVです。

トヨタもLAショーで『RAV4プライム』とネーミングされたPHVを発表した。改めて書くまでも無くプリウスPHVは成功したと言いにくい。2017年は月間2千台ペースだったものの、2018年になって月間1000台ペース。人気の薄さは中古車にも表れており、値落ち大きい。先日もラリーのレッキに使い、とても乗りやすくて燃費良いのだけど、実用性の高さだけじゃ厳しい?

といったあたりをトヨタも考えたんだろう。RAV4プライムはガソリンエンジン車やハイブリッド車より圧倒的に速いようだ。発表されたスペックによれば、0~96km/h加速5,8秒だという。86のトヨタ発表データだと0~100km/hで6,8秒。RAV4プライムの0~100km/hは6秒程度だろうから、乗ったら驚くくらい速いと思う。スポーツモデル仕立てです。

ちなみに欧州製のPHVは基本的にスポーツモデルという位置づけだ。上の写真、左のBMW330eの0~100km/h加速は6,1秒。320iが7,3秒なので、速い分だけ高価ということになります。右のXC60T8も5,3秒と、XC60D4の8,4秒より圧倒的に速い。実際XC60T8でアクセル全開すると「あらまっ!」と驚くくらい速い。それでいてユッタリ巡航したらどちらもハイブリッドのため燃費良い。

電池フル充電のXC60T8で160kmくらい走った場合(電池使った後はハイブリッド車になる)、燃費は20km/Lくらい。すなわち電気代100円+燃料8Lという具合。エネルギーコストで言えば、140kmくらいまでは16km/L走るディーゼル車と同等です。二酸化炭素の排出量でいえばグレタさん的に考えると(電気=排出量ゼロ)、圧倒的にPHVの方が少ない。

ということで、2025年くらいまでの高性能モデルは間違いなくPHVになると考える。燃費規制を考えたら普通のガソリン車の高性能車はありえない。ディーゼルの高性能化もありえない。高性能PHVを持っていないメーカーについちゃ、スポーツモデルを作れないと言うことになるワケ。高性能PHVの未来図を描けていないマツダやスバルは実用車しか作れないということです。

とはいえ電気モノで速くても魅力を感じないのはなぜでしょう。私だけじゃないと思います。だから手を加えちゃうのだった。

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