VWはお金儲けだけ考えた?

VWのディーゼル不正問題で「燃費のため」とか「パワーのため」とか「コスト低減のため」といった話が出回っているけれど、その根拠を理解出来ました。同業者50人くらいを対象に今回の件について説明するという会あって出席したのだけれど、なるほど燃費ガー、パワーガー、コストガーという内容でした。今後、以下のような見解や記事出るかもしれません。

まず自動車メーカーのエンジン技術者である講師が推察したVWの不正内容だけれど、以下の通り。

・NOx触媒タイプの場合 規制クリアのためテストモードではEGRを多量に使い燃焼温度低くしてNOx出さなくしている。そのまま公道を走らせるとドライバビリティ最悪になるし、燃費も悪化するから普段はEGR止めるという。

・尿素SCRタイプは、テストモードだけ大量の尿素を吹いているという。通常走行は吹かないため規制値を超えるNOxを出す。

注・EGR=排気ガスの一部をもう一度燃焼室に戻すこと。燃焼温度下がるし、酸素少ないためNOxの発生も少ない。これを多量に行うとパワーと燃費が落ちる。

となると疑問なのは、VW以外の規制対応車だ。「VWだけ技術力が低いのか、それとも他のメーカーも違法をしているのか?」と問うてみた。すると「VWだけコストダウンしている。タービンを一つしか使わないなどお金を掛けていない。尿素はたくさん吹いてもテストモード時にチェックされないから解らない」。この説明を聞いて納得すれば「なるほど!」でございます。

されどコチトラすれほど素直じゃない。NOx触媒タイプの「テスト時だけ大量EGR制御」だけれど、テストモード以外でEGRを止めNOxの多い排気ガスを何の制御もしないままNOx触媒に通せば、すぐ劣化してしまう。となると経年変化した時の試験で効果ゼロ。NOx触媒ダメな状態で排気ガス試験をクリア出来るというのなら、最初からNOx触媒など不要でしょう。

つまりVWのNOx触媒は何の意味も無いということになる。2007年あたり、ホンダや日産もNOx触媒を開発しており、ドライバビリティを大幅に落とすほど大量のEGRをしなくても、燃費を4%くらい落とすだけでアメリカ基準をクリア出来ると言っていた。VWが開発したNOx触媒は、ホンダや日産と比べても圧倒的に性能低いと言うことになります。

尿素SCRも他のメーカーは1000kmで尿素1リッターくらいの消費ながら、コストダウンしたVWのディーゼルで規制をクリアさせようとすれば尿素をジャバジャバ使わないとダメだという。この話を聞けば「VWって酷いことをするメーカーだな」と思うことだろう。

私はVWがやった不正をかばう気など皆無ながら、講師が苦言を呈すほどレベルの低いメーカーだとは考えていない。話を聞いていて正直なところ、残念だった。VWというメーカーの奥行きが全く解っていないです。追記。講師に電気自動車と燃料電池車とPHVもダメだとバッサリ斬られました。う~ん。ヤラレタ~!

私は今でもNOx触媒で規制値はクリア出来たものの、ホンダと日産がアメリカでディーゼル売るのを断念した大きな理由になっているOBD2による排気ガス浄化装置自己診断機能の耐久案件が問題だったと考えています。


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