アメ車シビックを作るならBR-Vでしょう(13日)

私がアメ車シビックの批判をするのはホンダが嫌いなワケではない。多くのホンダ関連会社や株主から「ダメだと解っていることを続けることに納得出来ない。どんどん書いて欲しい」と言われるからだ。でなければホンダの幹部から嫌われることなど書く必要無し。損な性格です。

シビック入れるならもっと売れるクルマを選んで欲しい、と皆さん言う。私はBR-Vなんか素敵だと思っている。どんなクルマなのか紹介したい。まず車格。『ブリオ』という新興国向けのコンパクトカーをベースとしたSUVで、タイの価格設定を見ると、フィットより高く、ヴェゼルより安い。

初代CR-Vのような位置づけ

日本で売るとすれば、3列シート付きの1500ccが170万円くらいのイメージか。初代CR-Vより安価。最安値の3列シート車になる? 実車を目の前にすると、けっこう大きい。全長4456mmでヴェゼルの4229mmより長く、車幅も1745mmあって3ナンバーサイズ。

なかなかスタイリッシュです

日本だとちょうど良いサイズかもしれません。3列目のシートだが、写真のように簡素ながら十分使える。少なくとも現行フリードより居住性良好。嬉しいことに最低地上高はFF仕様でも201mm確保してあり、雪道で若干物足りなくなるヴェゼル(4WD仕様だと170mmしかない)より使い勝手よさそう。

では試乗といきましょう。Dレンジをセレクトしてアクセル踏むと、予想より軽快。エンジンのスペックは120馬力/145Nmで車重1220kgほど。ヴェゼルの1500cc車と同じくらいのパワーウエイトレシオである。ヴェゼルの場合、ハイブリッドより普通の1500cc車の方がスポーティ。

タイのアベレージスピードは欧州並だけれど(制限速度は高速道路140km/h。国道120km/h。皆さん+αでガンガン走ってます)、速い流れに負けないだけの性能を持つ。意外なのが足回り。日本で売っているホンダ車の多くは荒れた道を得意としない。

ヴェゼルより余裕ある最低地上高

BR-Vの場合、穴ぼこデコボコ当たり前の東南アジアを意識して開発したこともあり、打たれ強い。120km/hくらいで荒れた国道を走っていると、イタリア車やフランス車のようにサスペンションが動いてます。ドイツ車のようなシャッキリ感こそないものの、タフで好ましい。

乗り心地は私でも納得出来るレベル。そのまま日本で売れるだろう。強いて課題を挙げるなら多少エンジン音が賑やかなことだけれど、軽自動車など相手にしない。うるさい、というほどでもないため、主なユーザー層になるだろう若い人達は気にならないレベルだと思う。

インテリアはシンプル

気になる燃費も1000kmくらい走ってチェックしたら、60~80km/hで流した時に18~20km/L。120km/h前後というアクセル開度の大きい走り方をすると16km/Lくらい(ガソリンは90オクタンでOK)。けっこう燃費良いです。アイドリングストップを加えれば十分イケるだろう。

日本に導入するとすればこれといった競合車無し。価格が圧倒的に安く、しかも3列シート付き。インテリアの質感などの安っぽささえ何とかするだけで(日本で生産すると樹脂の質感など上がるかもしれない)、初代CR-Vのような大人気車になる可能性大。

リアシートは十分な居住性

ジェイドとグレイスを日本に導入するよりBR-Vを売ればよかったのに、と思う。ホンダの歴史を見ると、CR-Vもステップワゴンもフィットも、全て割安感あるモデルが大ヒットしてる。BR-Vは大いに素質あります。このクルマ、日本はもちろん大洋州や欧州でも売れると思う。

生産はラインに余裕のある寄居工場。基本的にフィットと同じプラットフォームだから、ホンダエンジニアリングの専門家によれば「シビックほどの投資は必要じゃないです」。ホンダ社員じゃなくても、こういった「絶対売れるクルマ」を入れず、シビック選んだ理由がワカランです。


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