工場停止長引く。今後三菱自動車はどうなる?(23日)

燃費不正問題を受け三菱自動車はeKワゴンの販売を中止した。今後どうなる? まず販売再開可能な時期だけれど「2~3ヶ月は覚悟してます」という三菱自動車の予測より長引きそう。燃費の数値を正しいものに変更するため、再テストを受けなければならない。その時に提出する空気抵抗+転がり抵抗の補正値をどうするかで、慎重にならざるを得ないだろう。

ちなみに日産から三菱自動車対する「おかしいのでは?」という問い合わせは昨年11月。表面化したのが4月なので、不正を認めるまでに5ヶ月も掛かっている。定められた新しい補正値だって、本当に適正かどうかの厳しい査察を受けると思う。そんなこんなで、eKワゴンとデイズの生産再開&販売再開は下を見て4~5ヶ月後くらいになるんじゃなかろうか。

その間、厳しいのが販売店と部品サプライヤーである。販売店からすれば台数の半分を占める軽自動車を失った上、他の車種の燃費不正も表面化してくれば登録車だって販売自粛が求められる可能性出てきた。そもそもここまでブランドイメージ落ちてしまうと、三菱自動車のクルマを買おうという気にもなるまい。eKワゴンの生産を再開した後も同じ状況かと。

サプライヤーはもっと厳しい。販売再開まで細々とクルマを作る判断をする可能性もあるが、完成検査期限(完成から9ヶ月)のことを考えると容易に生産出来まい。サプライヤーはその間、丸々仕事を失ってしまう。軽自動車を生産している水島工場だって当面動かせないと思う。率直に考えると、現状は八方ふさがりになりつつあります。存続の危機と言って良かろう。

かといって内部留保を出して耐え凌ぐということは難しい。現状で三菱自動車に融資する銀行があるとも思えません。三菱グループが支える以外の道は考えられないと思う。いわゆる『金曜会』の企業が少しづつ出資してくれるか、2000億円規模の資金を出してくれるホワイトナイトが速やかに出現しない限り、どうなるか全く予想出来ないです。

何度も書いてきた通り三菱グループの始まりは九十九商会。九十九商会の前身は、日本の歴史の中で最も人気のある坂本龍馬が興した海援隊である。ここで三菱自動車を失うのは無念だ。燃費不正問題の前は収益も上がり始めていた。こういった不正を二度と興さない企業体質にした上で三菱グループが真剣になってバックアップし、何とか存続させて欲しい。


コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ