敗戦の日

敗戦の日。1年に1回くらいはジックリ第2次世界大戦のことを考えるべきだと思う。先日のこと。突如叔母が5月25日の城西地域を中心に行われた空襲のハナシをし始めた。東京大空襲と言えば下町を廃墟とし10万人余の命を奪った3月10日を示すことが多いけれど、5月25日は2番目の被害を出している。

この頃になると迎撃戦闘機はほとんど無くなり、高射砲すら破壊され打つ手無し。爆撃も高々度でなく5月25日は500機のB29が2千mくらいの高度で東京上空に飛来。叔母は迎撃に出た戦闘機の日の丸をハッキリ視認できたというから、かなり低かったんだと思う。ちなみに日本の戦闘機はあっという間に落とされたそうな。

B29は重武装だったうえ装甲板をキッチリ装備しており、20mm機銃を受けても運が悪くない限り落ちなかったという。一方、大戦末期の日本軍は、雷電や疾風、紫電改といった虎の子を温存。市街地を空襲するB29に対しては、B〜Cランクの機体を迎撃に使っていたと思われる。

一方、アメリカも手段を選ばなくなっていた。東京に落としたのは焼夷弾(ナパーム弾)と呼ばれる「なんでも焼き尽くす」という極めて悪質なクラスター爆弾である。3月10日は市街地を見境無く爆撃し、当時の東京の市街地の半分を消失させたほど。その流れが長崎である広島なんだと思う。

だからといってアメリカを恨んでも仕方ない。戦争なんてそんなモンです。また、遺恨を残さなかった日本の国民性と、戦後のアメリカの対応の良さが良い意味で合ったんだと思う。いずれにしろ最も責任を取るべきは実質的な敗戦となった昭和17年の夏以降、3年間もムダな戦いを続けた「国家」である。

これから我が国は違った意味での消耗戦に突入するだろう。莫大な数の高齢者をどうすべきか、全くビジョンが見えてこない。認知症の人であれば、1人に3人は必要。寝たきりになった人の介護も1対1では無理である。1人が寝たきりでなく、介護する人数分の生産性も奪ってまう。

現在35〜55歳くらいの人は自分の親世代を何とか見届けられると思う。されど団塊の世代の先輩方が人生の最終コーナーを回る頃になると、社会で面倒を見きれないだろう。つまり自分の親は自分で支えなければならないワケ。なのに団塊の世代の御子息達は就職&結婚をしていない人が極めて多い。

一人っ子なら、一人で両親を看取らなくちゃならないワケ。ある意味、戦争より厳しい状況が待っているかもしれません。しかも20年間くらい続く。政治家を見ていると、そういった対策を全くと言って良いほどしておらず。少なくとも私は自分の最後の設計図まで書き上げたいと思います。

・久々に人生の最終コーナーをアップしました。


4 Responses to “敗戦の日”

  1. tuty より:

    B29は凄かったみたいですね。燃料タンクの内側はゴムでコーティングしてあり被弾しても燃料漏れや火災が起きにくかったそうですね。
    戦法がいくつか編み出されたそうですが、記憶にあるのは、とにかくエンジンを打ちまくって停止させる。もう一つはチキンレース風に真正面から突入しコックピットを直接狙い撃っていたそうです。
    日本側の機体、燃料不足や熟練パイロットの不足も深刻だったわけですが、良質なエンジンオイルが手に入らなくなったのが致命的だったようです。北米産の原油を元にしたエンジンオイルを想定して設計されていたエンジンもあったらしく、本来の性能を発揮できなかったそうです。知覧か鹿屋の施設に書いてあるのを読んだことがあります。

  2. ノブ より:

    介護ロボットは考えないのですか?
    戦争も自動化(無人化)がトレンド、介護もスポーツの力学を応用して、腰を守り非力な老人でもベットから車椅子への搬送が可能となっています。(ためしてガッテン参照)
    それより、一番遅れているメンタルヘルスの問題の方が、問題としては大きい。ウツ・自閉症・統合失調症・等。
    認知症と向き合い本当の問題点を感じた、国沢さんなら理解できるはず。
    スポーツでも、メンタルの分野で遅れた事が弱体化の原因。戦争に負けたのも本当の理由はこれ。
    補給をおろそかにしたのも、情報収集を怠ったのも・・・。精神論を(死ぬのが怖いのか!)振りかざせば終わり。
    自分の感情を優先し、ろくすっぽ調べずに他人の受け売り。(国沢さんのホームページでも同じ。指摘しました)
    冷静に判断できないのですよ、日本人は。
    関税を上手に無くし、消費税でおぎなう事を国沢さんでさえ、考えている気配無し。(僕の読解力不足?)輸入品は多くの会社を動いているので、そこに一律の消費税を掛ければ、二重三重にかけられます。そこに、定率の(マイル・距離方式)炭素税をかければ良いだけ。国内も同率(率が同じ、当然距離は国内近し)食料品は関税を無くすだけで、消費税20%でも確実に安くなる。
    国産は農家の所得保障で、値下げ可能。(消費税か炭素税を財源に)国内のエネルギーの値段は炭素税の税収で現状維持できるのでは?

  3. 匿名 より:

    国際連盟を脱退した時点で負けている。列強から少しいじめに遭ったくらいで短気を起こし連盟脱退、その後は殆どいいところ無し。自国の国力を考えずに暴走したので敗戦は当然。歴史に学び、粘り強く辛抱した徳川家康を見習うことも出来なかった。連盟を脱退せず、満州国の名をすて実を取ることをねばり強く交渉していれば今の日本はもう少し違っていたかも。歴史は巡り現在の日本も危機的状況にあるのは間違いない。民主党にはがっかりしたし、自民党はここまで状況を悪くした元々の張本人だし、うーん

  4. もん より:

    国沢さんの考える自分の最後の設計図とはどんなものでしょう?
    私は娘2人を何とか育てあげ、将来はそこにやっかいになるとして、私の弟や妹(いずれも一人者)などどうなっていくのやらと危惧しております。
    最終的には一箇所に集まって余る家の切り売りで何とか凌ぐのか?
    しかし余剰のちんまい家屋など価格暴落して二束三文?他に資産も無いしなぁ。
    それに自分だけでも貯蓄ギリギリ、これで老後は持つのか?
    さらに、世の中には自分よりもっと貧乏な人も沢山・・・彼らはどうやって凌ぐのか?
    犯罪者が街にあふれ出す???
    考える出すと空恐ろしい。

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