いいけど買わない人が多いマツダ車。6月の販売台数は一人負けの前年比マイナス69,1%です(11日)

日本とアメリカでマツダの販売台数減少が止まらないと聞いた。久し振りに日本の販売台数をチェックしてびっくり! 昨年の6月と比べ、乗用車全体だと98,2%の微減。今年1月~6月までの台数と昨年同じ時期の販売台数も99,6%だから微減。しかし! マツダの台数見たら昨年6月の69,1%しか売れていない! 今年前半の台数も昨年の85,2%に留まってしまってます。何と一人負け!

自販連のデータ。普通車/小型車/合計/前年比

ちなみに6月の販売台数には、早くもマツダ3が1591台も入っている。マツダ3、ディーラー試乗車だろうから販売に人員を割かれたワケじゃない。この分だけ純増になっていてもおかしくない状況。なぜ売れないのか? 調べてみたら、ディーラーに対するユーザー評価が極端に分かれる傾向。つまり「もの凄く良い!」という人と「酷い!」という人が真っ二つに分かれるのだった。

クルマは毎年ドンドン良くなってきている。それでも売れ行き落ちているのだから「販売現場に不快感持っている人が多い」ということなんだと思う。直近で言えばバルブスプリングのクレーム対応で工数を取られているため(それ以外にもキチンとエンジンを回して乗らないからスス溜まってグズるディーゼルのトラブル対応多い)、サービスに対する文句も出ているようだ。

ただ販売不振の原因は販売現場だけじゃないと考えます。皆さん「マツダ車はカコ良い!」というが、買わない。自動車メディアギョウカイ、一時期はマツダ車に乗ってる人もいたけれど、けっこう乗り換える傾向。あれほどマツダ好きだった永田さえデミオ買ってすぐ飽きて手放した。果たしてマツダ3を買う同業者、出てくるだろうか? 「いいけど買わない」がマツダの流れです。

そうそう。アメリカも12ヶ月連続して前年比を下回っていて、6月なんか15%減。絶対的な台数でスバルの3分の1しか売れていない。マツダ、相変わらず華やかさ無し。しかも直近の販売不振で節約ムード全開になってしまっており、さらに暗くなる方向だという。新しい企画や楽しい企画を立てても、すべて却下されちゃうというから深刻です。今後どうなるだろう?

日本市場はCX30の売れ行きで決まると思う。ヒットすれば凹んだ分くらい挽回出来るジャンルです。マツダ3についちゃセダンと5ドアHBという「そもそも難売車種」のため売れても数ヶ月だと考える。つまり今年の数字はマツダ3で稼げるものの、来年からどうするって感じ。アメリカでマツダ3がヒットするかといえば、日本以上に難しいと考える。エンジンも厳しい。

もしかしたらスカイアクティブXで挽回出来ると思っているかもしれないが、ドイツで行われた国際試乗会での評価を海外メディアに聞いてみたら、悲しいくらい厳しい感じ。皆さんコストパフォーマンスで納得しておらず、ロータリーエンジンのような”華”も無し。そもそも厳しい燃費規制をクリア出来るだけの実力だって持っていない(トヨタのハイブリッドで規制値ギリギリ)。

このままだと早晩再びマツダは厳しい状況になってしまう、とマツダの人達が口々に言う。社内で意見具申してもパワーユニットとデザイン関係の圧倒的なパワーで押し切られるそうな。「いいクルマですね」などとおだてられて悦に入ってる役員が居る限り、マツダは厳しい。このあたりで丸本社長がモリゾウさんのように暴れて欲しいです。優秀な人だってたっくさん揃ってる。

マツダ以外の人はマツダが売れない原因をキッチリ認識してます。再び身売り騒ぎになる前に、自分を取り戻して欲しいと強く強く思う。熱烈な信者に嫌われてもロータリーエンジンに憧れたマツダファンとして書いていきたい。

 

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