うなぎ修行

土曜日に受けた整体、48時間経っても効能を維持しており、背中が丸くならずエラそうな姿勢のママである。「春日」という若手芸人のようでございます。彼は姿勢いいね〜。広州のマッサージ師も抜群ながら、24時間くらいしか持たず。こら1週間に一度くらいの割合で施術してもらえば腰も徐々に良くなってくるかもしれません。

うなぎ屋は相変わらず厳しい修行が続く。あまりに高いため、今まで1匹分を1セットとして売っていたのを断念。お腹と尻尾を別に売ることにした。以前も書いた通りうなぎの仕入れは半年前の1,7倍。2000円で売っていた1匹分を2400円くらいにしないと全く利益上がらず。試しに2400円で並べてみたら見事売れず!

そこで尻尾1300円。お腹を1100円で並べてみたら、何とか売れるようになりました。もちろんうなぎを並べたお皿の上には「一串1300円」と表示してあります。しかぁし! 以前同じ1匹の値段だと思っているお客様も居るようだ。大幅な値上がり、普通の人は知りませんから。包装を開き「ダマされた!」と激怒するんだと思う。

この何日か、毎日2〜3件、猛烈なイキオイでクレームの電話が。丁寧に説明すると、皆さん共通して「安いと思った」。加えて「2つ頼んだのになんで2串しか入ってないんだ!」という電話が。う〜ん。マズいということで、土曜日から1匹分2200円のうなぎも出しているのだけれど、やはり一匹も売れず、

そこで本日から商品を提示し「これでよろしいでしょうか?」と聞くことにした次第。すると半分くらいのお客様が「そうなの?」と驚く。いやいや吹けば飛ぶような小さいうなぎ屋でもCSIは重要だと反省しきり。手間が掛かるものの、丁寧に商品説明をしなくちゃなりません。ただうなぎの品質が向上してきたので美味しいです。

ちなみに現在『5P』と呼ばれる1kgで5匹見当の大きいうなぎを使っているのだけれど、6Pというのもあると知る。ウチはず〜っと5Pでした。問屋に聞くと「本来なら6Pはあるのだけれど品薄で無いんです。ただちょうど10kgあるので送ります」。6Pだと少しこぶりになるものの、今まで通り1匹分2000円以下で出せる。

今日使ってみたら、味もイケます。これで何とかなるかな、と思いきや「6Pはもう無いです。いつ入るかも解らないです」。もはや5Pを1匹載せた鰻重を2100円で出しているうなぎ屋など無いそうな。このまま6Pが入ってこなければ、2500円に値上げしなくちゃやっていけません。

ヒジョウにキビシ〜っ! リーフの失速は大げさな表現ながら、うなぎ屋の失速はホントウです。

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4 Responses to “うなぎ修行”

  1. アミーゴ5号 より:

    実は生涯において、うなぎ専門店に入ったのは、美登里だけなんです。
    先だって、新しい職人さんのうなぎランチを頂いてきました。美味しかった〜。
    でも確かに、正規の量で一人前二千円を越えたら、手が出ないです。
    ただ、うなぎの仕入れ値が、売値に直結するのも理解できます。単品の専門店だから、厳し〜い。
    高騰の原因は存じ上げませんが、早くおさまると良いですね。
    また銭を貯めて、食べにいこうと思います。

  2. applefanjp より:

    6Pが品不足ということは、
    みなさん、それを注文されてるんですね。
    値段設定と浮かぶお客さんの顔との板挟みで
    国沢さんも大変です!
    でも、自分は行くぞ!
    来年初めには必ず!上京のチャンスが来る!
    それまで・・・よろしくお願いします!

  3. すとりんがー より:

    うなぎのコラムを読むたびに食べたくなって困ります。
    とはいえ1-2ヶ月に1回というのがせいぜいです。
    大阪でも関東風の蒸しうなぎの店が多くなってまして昔ながらの関西風のパリッとした蒲焼が劣勢のようです。
    今日は久しぶりの関西風、20分ほど焼き上がりを待ってパリッとした食感を堪能してきました。
    もちろん蒸した柔らかいのも好きなんですが子供の頃から親しんだ味は忘れられません。
    その店では5月下旬から特上うな重(うなぎ1匹分)2600円と300円値上げしていました。
    気合を入れて2300円を食いに行ってるんで300円は許容範囲ですが安い価格のものほど100円アップでも厳しいんでしょうね。
    本来頼みたかった特上うな重プラスう巻きセットが3000円となっていたのにはかなり抵抗感がでまして本日はう巻き無し。
    3000円代になるといきなり高価感が増大しますね。
    そういえば雑誌の類も買わなくなったのは300円を超えてからです。
    根付けのプロは1980円とか9800円など良く考えているのがわかりますね。

  4. うずしお より:

    いつも楽しく拝読させてもらっています。
    台湾からの生鮮うなぎの輸入の仕事をしていますが
    昨年6月の価格を100とすれば今年1月が135
    現在は196と一年で2倍に跳ね上がっています。
    台湾、中国でも稚魚のシラスが獲れず値段が
    上がってるみたいです。
    ガソリン価格の高騰はニュースで取り上げて
    くれますが、うなぎの価格の高騰のニュースは
    ほとんど目にしませんね。
    たいへん厳しい修行だと思いますが
    お体を大切に頑張ってください。

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