アウトランダーPHEVをネオチューン(5日)

考えてみたら自分のクルマのネオチューンをするのはV40以来であります。というか、この間、普通のクルマを買ってなかった。大いに気に入っているアウトランダーPHEVながら、やはり乗り心地が厳しい。前期型と比べれば大幅に良くなっているものの、乗り心地フェチの私としちゃガマンの限界を少しばかり超えている。特に路面の凹凸で揺すられるような動きに対し、車体がそのままブルブルしちゃうのだ。

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ということでネオチューンだ。バラしてみたら、なるほどリアサスが前期型と全く違う。前期型だと潰れてしまいガタガタになる下側取り付けブブンのブッシュを大幅に容量アップ! 何と直径にして5mmも大きくなった。さらに上の写真の通り横幅まで広がった上、ブッシュの構造自体も変えている。現行のダンパーが前期型に使えるか検討してみたが、もはやダンパー付くロアアームの幅まで違うので不可能でした。

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いろんな工具を使う。リアサスのアッパーマウントのナット用

また、ダンパーも一回り太い。重いバッテリーに代表されるオリジナルのアウトランダーより増加した車重を受け止めようとすると、このくらいの”強化”が必要なんだと思う。フロントは前期型と全く同じ。アウトランダーPHEVの足をバラして改めて感じるのがバンプラバーの大きさ! 写真の如くデガいです! バンプラバーはサスが縮みきった時にこの樹脂で衝撃を吸収してやろうという狙い。基本的にストロークしない。

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ざっと100mm

KYB製ダンパーに共通する特性なのだけれど、乗り心地を良くしようとすると大きな入力が入った時に減衰力不足となり、フルストロークして底付きしてしまう。凄いイキオイで底付きすると足回りのドコかが壊れてしまうため、バンプラバーに当てて衝撃を緩和しようことである。けれどこんな巨大なバンプラバーをつけたらせっかく確保したサスペンションストロークが犠牲になってしまう。もったいないことです。

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サスペンションの設計担当は必要だと思われるストロークを持たせているのに「小さな入力でしなやかに。大きな入力を受けたら強靱な減衰力を出す」ダンパーがない。結果、せっかく確保したストロークをバンプラバーで台無しにしているのだった。優れた減衰特性を持たせれば、こんなデガいバンプラバーなど不要。ということで40mmほどカット! これでストロークは50%くらい増えるから美味しい。

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もちろんリアのバンプラバーも加工してストロークを50%ほど増やす。今回選んだのは『スーパーコンフォート』という最もソフトな乗り心地。フルにサスペンションストロークを使い切ってやろうという狙い。SUVって極端に言えばレンジローバーの如くタイヤがタップリ動くような感覚が私の好みです。最近ローダウンのSUVも増えてきたけれど、やっぱし王道は「どんな道でも余裕もって快適に走れる」という方向かと。

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ということでネオチューンしたアウトランダーやいかに? 予想通り車輪がよ~く動くようになりました。それでいて「大きな入力受けた時は減衰力が高くなる」という特性を持つため、今までバンプラバーに当たるような走り方をしても当たらない。ストロークをキチンと使い切ってるのだった。もちろん荒れた路面の乗り心地は圧倒的によくなっている。ステアリング中央付近のフラ付き感も気にならないレベル。

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ここまで来たら徹底的に追求したくなってきた。唯一の「もう少し」がわずかに残るゴツゴツ感。試しに空気圧を少し抜いたら劇的に改善した。にらんだ通りタイヤです。転がり性能を重視したせいなんだと思うけれど、トレッド面が硬い。もう少しあたりの柔らかいタイヤにすれば、指定空気圧だって快適に乗り心地なるハズ。タイヤ交換で理想的なクルマに仕上がりそうな雰囲気になってきました。さぁどこを選ぼう?

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