オーシャンレースのスーパーSSを見た。驚く!(27日)

朝からオーシャンレースの取材。このレース『ボルボオーシャンレース』と言い、ボルボはスポンサーでなく主催者。運営までやってるという珍しい形態なのだった。ボルボが取材をアテンドしてくれたため、いろんな人に合わせてくれます。今日も『ドンファン艇』のスキッパー(艇長。舵を握る人)にフネを見せて貰いながら話を聞けた。一般常識とまったく違い、超楽しい。

もちろん危険である。毎回のように事故やトラブルが発生してます。今回も香港に到着する直前でアメリカ艇が漁船と衝突。双方に大きな被害が出た。ちなみに海のルールだと帆走中の帆船に優先権があるため、漁船に回避義務ある。また、衝突箇所はヨットの左前。普通のフネ同士でも右側から来るフネを避けなければならない。どう考えても死者を出した漁船の船長の責任。

けれど日本の報道を見ると、まるでヨット側に非があるような感じ。例えば「事故があったことを主催者は認めた」と報じているのだった。被害者に対しそういった書き方はないでしょ、と思う。この一点だけ見ても、日本のメディアは海を理解していないことが解る。まぁ船舶事故全ての報道に対し「ぜ~んぜんピント外れなんすけど」と思う。船舶評論家にしっかりして頂きたい。

ということで話を聞いた後、午後から『インポートレース』と呼ばれる超短いレグで行われるスプリントレースを見る。用意されたフネを見てびつくりギョウテン! どう見ても60年はある木造船です! 皆さん「止めた方がいいのでは?」。こんなに大きい木造船に乗るの、生まれて初めて! もはや香港でも珍しいらしく、海に出たら周りのフネから写真撮られまくる。

ちなみに周りのフネはこんな感じ。いわゆる「ヨット」と呼ばれる日本だと大型サロンクルーザー(日本で言うヨットはセーリングボートです)。下を見て3億円級。この中にジャンク船のようなフネが混ざっているのだからステキだ。ただ船長の判断は抜群! 花火でもエアレースでも海上からの取材、番手取りが勝負だ。なんたって流れますから。お爺さんなのに上手!

ということでバッチリと取材出来ました~。3kmくらいの直線を4往復するという厳しいレースで、向かい風はタッキング(ジクザグにしか進めない)の連続! マーク回ったらジブ(前の帆)を瞬時に下ろしスピン(追い風用のパラシュートのような帆)を張るのだけれど、クルーは休む暇無し! 65フィートもあるヨットが2人乗り小型ヨットのような走りをする。スンゴイ!

オーシャンレースについては後日詳しく。

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