MSCメラビリア乗船レポート 旅行記(最終回)

休みなので役に立たないシロウトのデザインについてのヨタ話です。バルセロナと言えばガウディ。サグラダ・ファミリアは誰でも御存知のことだと思う。下の写真は一般的なイメージ。暗くて少しばかり「おどろおどろ」しい。昔ながら石組みになっており、ガウディのオリジナルである。

下の写真は反対側から見たサグラダ・ファミリア。あれっ? っと思うくらいイメージ違う。明るいのだ。構造も鉄筋コンクリート作り。しかもガウディの詳細なデザインなど存在しないため、ガウディになったつもりの人達が担当してます。徳大寺師匠亡き後、師匠だったらこう書いたろう、という感じ。

そんな状況を持って「もはやガウディでない。やめろ!」という声がスペイン内部で多数出ているけれど、どっこい! ここまで世界的な人気になるとそうもいかない。単純な入場料だけで2000円。それでも押すな押すなと人がやってくる。やはりガウディの(ような)デザイン、みんな凄いと感じる。

上の写真はサグラダ・ファミリアの天井。まんまナウシカに出てくる腐海である。ジブリの作品はいろんな場所からヒントを得ていると言われているが、腐海はココで間違いないと思う。それにしてもため息が出るようなデザインだ。最初に考え出したガウディは普通じゃないです。マネなら出来る。

あまりに訪れる人が多いため建設費も順調に貯まり、2026年に完成すると言われ始めた。動画見ると完成した時のスケール感や、凄さにため息出ます。ガウディのオリジナルでなくても、ガウディの精神はキッチリ継承されていると考える。こんな規模の妙な建物、世界中探したって存在せず。

とはいえガウディの素晴らしさは普通の集合住宅にあると思う。上の『カサ・バトリョ』レベルになると模様や色彩感覚を含め少しばかりついていけないものの、下の『カサ・ミラ』くらいになったら十分イケる。実際、世界中にカサ・ミラ程度の建物は存在します。日本にもいくつか。

ただホンモノのガウディはバランス感覚が凄いと感心しきり。こういった建物を設計図無しに作ったという大工さんの腕前にもウナる。とにかく魂に訴えかけてくるデザインであることは間違いない。死ぬまでに一度はガウディの作品(といってもバルセロナに行かなくちゃアカン)を!

ガウディの魂を自動車に投入出来ないモンだろうか? と考えていたら三菱重工長崎造船所で作ったアイダ・ペルラが。普通、船首は前に尖っているのに垂直。違和感あるけれど、効率良いという。考え方を変える、ということは大切だと思う。硬直化したらオシマイ。頑固自慢も善し悪しだ。

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