ガソリン価格は40年前と同じ。暗いECOカーは売れない(27日)

やっぱり自動車ってお客さんは「楽しさ」を重視するんだとシミジミ思う。だってECOカーの人気、ガソリン安くなったら世界的規模で低迷しちゃった。加えて直近の1年で「地球温暖化も怪しい?」と皆さん感じ始めているらしく、これまた話題にあがらなくなってきてます。

上は総務省統計局が出しているガソリンの小売価格推移。驚くべきことに今から40年前に120円を突破して以後、上がったり下がったりの繰り返し。直近の価格は40年前の1977年とほぼ同じ。それでいてクルマの燃費はドンドン良くなっている。ハイブリッドなんか半分になった。

私なんか150円を超えていた1981年(昭和56年)前後に「夢のリッター3km/L台」(泣)が普通だった初代RX-7に乗ってましたから。レギュラー130円くらいだと、燃費燃費と目の玉を三角にする必要無いのかもしれません。こらもうアメリカもヨーロッパも同じこと。世界的な傾向だ。

加えて原油より圧倒的に埋蔵量が多い天然ガス(アメリカだとシェールガス)も掘削技術の向上で安価になってきた。下を見て10年はガソリン価格の大幅な上昇を考える必要がなくなっている。こうなると電気自動車ばかりか、ハイブリッドすら燃費など二の次になり厳しい。

されど遠からずエネルギー問題はやってくる。どうすべきか? こらもう簡単。電気自動車もハイブリッドも短期目標で速さや楽しさを追求するしかなかろう。純ガソリン車より速くて楽しければ、皆さん面白がるし、自動車にとって正しい方向かと。苦虫かみ潰してECOカー作ったら売れない。

ということを自動車メーカーは理解してくれないのだった。私からすれば「クルマって楽しくて速いのが当たり前」だと考え、電気自動車や燃料電池車で競技をやっている。次期型リーフも苦虫かみ潰して環境対応のため作るのだろうか? 暗いクルマは売れないと思う。

プリウスが世界的に売れないのだって性能不足。燃費技術をキッチリ磨きつつ、表面は賑やかに「ぶわ~っ!」とやりましょう! リーダーズも踊り場になったら気分転換のため宴会やれと言ってる。

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