クラッシュはモータースポーツの華だと思います! 妖精にも会えた!

WRCを見てるとコースオフしたクルマにたくさんの人達がやってきて引っ張り出す。これ、厳密に言えば違反です。WRCのレギュレーションだとサービスを出たらドライバーとコ・ドライバー、オフィシャルを除き触っちゃイケナイ。けれどヨーロッパのラリー文化はそんなレギュレーションが出来る前からある。したがって助けてくれるのは「妖精」です。

「Rallye Deutschland 2019 Crash」を検索するとサムネに!

だからおとがめ無し。実際、クラッシュしてジャマなクルマを排除してくれればラリーの進行に影響を与えないし、後続車の安全確認もしてくれる。と、長い前置きになったけれど、妖精に出会うのは私にとって夢の一つでした。ただ極めてハードル高い。なんたってヨーロッパでラリーに出て、クラッシュしなければならない。そして観客の前で、だ。

金曜日の最後のSSで見事にやらかした詳細を少し紹介したいと思う。この場所、午前中と午後の2回走る。午前中の走行はベストラインの路面に出来ていたデコボコを真正面から攻めてみた。そいつが上の動画。すでにハネてる。その後、パワーのある車両が50台以上走っているため、午後は一段と激しいギャップになっていると思って少し避けた。

そいつが大失敗でした! ベストラインを外すと路面ジャリだらけ。あっけなく滑ってスピンモードに。フロントから溝に落っこち、リアバンパーで誰かが置いたカメラをぶっ飛ばし(リアバンパーに出来たキズ、どこにもブツていないのにと思ったらカメラでした)、リアサスに強い衝撃掛け畑に飛び込んだ。横転するかと思ったけれど、何とか停止。

動画を見て当時を思い出したのだけれど、3分11秒で止まり13秒には何人か走り寄ってきてる! 私は止まったエンジンを始動すべく右下のコントロールパネルを操作し、16秒には始動してます。その時、横を見たら窓越しに妖精が! 18秒では妖精の班長が指示を出し始めてる。すでに押し始めている妖精も3人! 止まって7秒ですよ! 仕事早い! 

コースの向こう側に棲む妖精も飛び出してくるが、折しもの後続車。ここは20~30秒毎の不規則スタートなのでタイミングによっちゃすぐ後続車くる。すると「ヤバイヨヤバイヨ」と聞こえる(笑)。妖精班長は的確な指示を出し、さらにドライバーにバックしろという。言うがママにバック。すると「今度はコッチに進め!」。33秒に脱出です! 素晴らしい!

もちろん失敗ばかりぢゃありませんよ~。新型フィエスタR2の特徴を理解し、セッティングも様々な方向から試して行くと、ドンドン楽しいクルマに仕上がっていく。やっぱりステキなクルマです。ホットハッチのお手本みたいな走りをするのだった。今回、WRCドイツをユーチューブを見たら、たっくさんの動画が上がっている。なるべく派手に走りました~!

 

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