スバル、アメリカ好調ながら世界的規模で販売台数減少中! 

驚いた! スバルがアメリカを除く世界規模で激しく販売台数を落としている! 今年1月~8月までの販売台数と、昨年の同じ時期の販売台数を比較とすると、最近「元気ないですね!」とか「存在感が薄れましたね!」と感じる日本で-5,5%。大雑把なイメージだと10%減少したらハッキリ元気無い感じになると言われる。そらそうだ。10年続いたら売れ行き3分の1になっちゃう。

日本以上にスバルのブランドイメージが高かったオーストラリアを見ると、同じ時期で-18,8%! 全盛期のオーストラリアに於けるスバルの人気を知っている人からすれば信じられない厳しい状況。これだけ低迷するとスバルの販売から逃げ出したり、ヤル気を無くしたり、投資しなくなるディーラーだって増えてくる。また、東南アジア地域はほとんど壊滅的な台数と言ってよい。

ヨーロッパ市場ではスバル人気が高かったイギリスで同-17,5%。スバルにとって最大級のモータースポーツ参戦であるニュルブリックリンク24時間耐久レースを行っているドイツは良いかと思いきや、-22,4%。国技がラリーでスバルは絶大な人気を誇っており、4WDのニーズ高いフィンランドすらトヨタにお客を持って行かれ-38%。これらの数字、どう評価したって酷いです!

アメリカにはタイプRAも!

なぜスバルが素晴らしい収益を挙げているかと言えば、アメリカで売れているからだ。今年8月までの販売台数は47万3670台に達し、現代自動車を抜き去りマツダの約3倍も売れている! アメリカ全体の販売順位は94万3146台を売った日産に大きな差を付けられているものの、7位! 昨年同期よりシェアを伸ばし、今や4,1%になった。マツダの1,6%と比べたら圧倒的です。

オリバー・ソルベルグ

アメリカで売れている理由は、ブランドイメージをキッチリ作っているメーカーだからに他ならない。アメリカの販売会社がスバルというブランドを理解している、ということ。世界規模だとすっかり手を引いたラリーにも熱心に参戦している。素晴らしいことに人気赤丸急上昇の若手ドライバーは、スバル全盛期のドライバーだったペター・ソルベルグのジュニア! 17歳です!

ロバンペラJr.と並び有望株です!

大半のアメリカ人はラリーになんか全く興味ないけれど、そういった競技で強いと言うことがブランドの底上げをしている。日本も日本以外も少しはアメリカのスバルを見習い「ブランドとはなんぞや」を学ぶべきだと思う。今後も「アメリカがコケたらオシマイ」といった経営戦略を続けるのだろうか? 日本でのスバルのプレゼンスは急降下中だと認識して欲しい。

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