スバル、車種戦略で大きく失敗したと思う。過去の名声&輝きがいつまで持つか?

先週末、愛知県の新城で『WRXファンミーティング』というイベントが行われた。何と1100台以上集まったというから素晴らしい! 翌日の日曜日、セントラルラリーを開催しているモリコロパークにペター・ソルベルグがやってくるとなったら、あっという間に入場券完売! その他、555台というEJ20のファイナルエディションはあっという間に10倍以上の購入希望者が出たそうな。

説明するまでも無くペターは日本に於けるWRCドライバー人気の中じゃ圧倒的なNo1だと思う。そして555台という台数だってWRC時代のスポンサーだった健康に害のあるタバコ屋(私はここのタバコの臭いが大嫌い)の数字。EJ20人気もWRC時代のレジェンドだ。スバルブルーと言われる青いボディカラーはWRCから来たモノ。興味深いことにスバルファンの多くが40歳以上です。

スバルが光り輝いていた時代にモータースポーツ活動を担当していたSTIの津田さんは、セントラルラリーでペターをアテンド。全く衰えないペター人気に慢面の笑顔でしたね!(WRC撤退の後、ワークスで勝てないスーパーGTや、欧州での売れ行きに全く効果の無いニュルを始めた人の顔も見かけましたが)。スバル関係者に聞くと中村社長も様々な人からWRCに戻って欲しいと言われるそうな。

スバルがWRCを止めた最大の理由は2011年から始まる新しいレギュレーションに対応出来る小型車を作る計画を持っていなかったためだ。スバルは小型車を「利益率が低い」という理由で止めてしまう。この判断、今になって見たら失策だったかもしれません。何度か書いてきている通り、2021年から燃費規制が一段と厳しくなる。クリアするためにはメーカー平均燃費24km/L以上じゃないとだめ。

今のスバルの車種ラインナップやパワーユニットだと、相当難しい。だからこそ新型レヴォーグだってパワフルな2000ccターボをラインアップ出来なかった。燃費悪いEJ20ターボなど全くあり得ないです。燃費の良い小型車を作っておけば、少なくとも2021年規制は可能だったろうし、燃費良いクルマを電動化することにより2025年規制クリアも見えてきたことだろう。

中村社長が決めたことじゃないから御同情申し上げるけれど、こうなったら可及的速やかに燃費良く、生産時にもエネルギー使わないクルマを作るべきだと思う。スバルの技術本部が「利益率低い」と判断しお蔵入りさせた素晴らしいハイブリッドなど復活させればいい。このままだとスバルは燃費規制クリア出来ず欧州市場撤退。アメリカ以外の市場も縮小均衡を余儀なくされます。

WRCをスバルのブランドイメージ作りの柱として使っていたら小型車も開発していたのに、と思う。もしWRCやる気ないのなら未練たらしく555とか使ってんじゃね~よ! と言いたいっす(笑)。

 

 

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