ヒコウキ好きには辛抱タマらず~(20日)

雨の東京から旭川に到着すると、良い天気でございます。ただ気温1度! 美深のテストコースに行ったらマイナス2度。地球温暖化(ぷっ!)ということもあり、もう冬ですね。すでにご推察の通りヒコウキ好きであります。クルマの次に好き。3番手がフネで4番手釣りって感じ。

どこか行く時も、時間無い時を除き直行便でなく経由便を選ぶほど。なんせ違う機材に2回乗れますから。次の予定入ってない限り、遅れも苦にならない。そんなヒコウキ好きからすれば、B787に肉薄出来るなんて超楽しい体験でございます。思わず記念撮影などたっくさん。

ちなみに最近のエンジンは『ターボファン』と呼ばれており、ジェットエンジン本体は向こう側が透けていないブブンのみ。JALのB787-8と組み合わされる『GEnx-1B』の場合、エンジンブブンが通過する面積と、エンジンで駆動するファン面積の比が「9,3対1」となっている。圧縮比は約40気圧。

高速回転する重いファンの”軸”は上下左右にガタガタ揺すられても、高いGを掛けられても高い耐久性を持つ。航空機に使われている技術って凄い! 参考までに書いておくとANAは伝統的にロールスロイスを選ぶ傾向。同じB787でも『トレント1000』(トラブル出て現在改修中)を使う。 

上はヒコウキを押すときに使うアタッチメント。B787専用になっている。JALは旭川にB787を就航させていないため、ANAに借りたそうな。先端に下のような”受け”が付いており、フロントギアの前に着いているバーを乗せる。したがってこの部品に最大離陸重量である219トンが掛かります。

動き出す時はフリクションもあるだろうから、けっこうな荷重がかかる。そいつを繰り返して壊れないようになっているのだった。もちろん機体側のアタッチメントについちゃ定期交換部品になっているハズ。ノーズギアのストラット部分も前後方向に同じ荷重掛かるってこと。

ダンパーどこ製?

搭乗直前になりディレイ。成田までの機内でB787のガイドをするためJALの整備親方が来ており、ディレイの理由を丁寧に説明してくれる。簡単に説明すると、エアコンのセンサーのトラブルで、バックアップ回路に切り換えるという。説明終了後、拍手が出るあたりが面白かった。

結膜炎になりメガネです

1時間ほど遅れるというので、やむを得ずビール。シートは背中をシートバックにキッチリ当たるような「正座」でこんな感じ。シートバックから腰を5cmズラすだけで前の席にメリ込む。私の背だと1時間でも狭いです。このくらい狭いシートだと、3時間くらいの移動が病気にならない限界かと。

一番興味深かったのは、第二次世界大戦で使われた欧州の戦闘機に水冷が多かった理由。意外なことに4論のレース用エンジンの技術なんだとか。アメリカは4輪レースでエンジン技術を磨かなかったため、空冷が主力になったという。そういやアメリカの数少ない水冷エンジン『マーリン』もRRですね。

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