ホンダの国内販売政策、クラリティPHEVの価格見て「KY」と思う(20日)

会ったら100%モンクばっかりになるし、それで記事作ってもおもしろくないので取材する気も無いけれど、ホンダの国内販売責任者にナニを考えているのか聞いてみたいモンです。例えば「アメリカで3万7495ドル/412万円で販売してるクラリティPHEVが何で日本だと588万円なの?」。狭山工場で生産しアメリカに運び、2.5%の関税まで払っているのに! 売れると思ってる?

おそらく「良いモノをキッチリ売っていきたい」と答えることだろう。でも考えて欲しい。アメリカで412万円のモノを日本で588万円で売ったらズルいです。これ、ヘタすればダンピングで訴えられる。アメリカからすれば不当に安く売っているとしか思えない。「生産台数が違う」と説明したって納得しないだろう。こういった足を引っ張られる材料を作ったらアカンと考えます。

さらに高額車を買う日本のユーザーの大半はホンダを信用していない。考えて欲しい。初代インサイトを買った人の多くが、途中で高価な電池交換をしている。初代シビックハイブリッドもそう。プリウスを買った人はどうか? 初代初期型についちゃ生涯補償。初代後期型以降は基本的に交換不要ながら、交換することになってもホンダより圧倒的にリーズナブルな価格です。

トヨタの場合、クラウンなど高額車のリセーバリューが悪いとなれば、真剣に中古車政策を行う。ホンダが初代レジェンドを出した際、リセールバリューをどう考えるかと聞いたら、自然に任せると言い切りました。ここでもう1度「世界中の顧客の満足のために、質の高い商品を適正な価格で供給することに全力を尽くす」という社是を思い出して欲しい。

社是通りのクルマは成功した。初代オデッセイに始まり、N-BOXまで質の高い商品を適正な価格で販売したモデルは売れたと思う。けれど質の高い商品であっても”適正”と思えない価格で出したクルマは100%失敗してきた。本田宗一郎さんの遺志を全く理解していない。もしかしたら「大きな企業だから」というだけでホンダに入った人なのかもしれません。

本田宗一郎さんが好きでホンダに入った人をたくさん知っているけれど、みんなステキな人です。国内販売責任者はもう一度本田宗一郎さんを勉強して欲しい。そしたらクラリティPHEVに588万円なんて価格は付けられないだろう。私に本田宗一郎さんが乗り移ったら、スパナで殴ってますワな。次に出すインサイト3も100%売れないです! この悪い流れ、断ち切れるのだろうか?

可哀想なのは売れないと解っていても一生懸命頑張ってる担当者である。開発担当も販売担当も宣伝担当も広報担当も、常識は持ってます。クラリティPHEVやインサイト3について他のメーカー100人に聞けば100人が「売れない!」と即答するほど。なのに担当になったホンダ社員は頑張らなくちゃならん。少なくとも常識を持っている人が国内販売責任者になって欲しい。

 

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