ミラEV

午前中原稿書き。昼は中野のお店に「出勤」。途中で抜け出して台場で行われている舘内兄弟子が作ったミラEVの試乗会へ。バン仕様のミラをベースにしているものの、ショックアブソーバーはエナペダル(ビルシュタインのスペシャル仕様)。レカロシートにモモのステアリングという兄弟子の好みがキッチリ入ってます。

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キモノの模様がプラスとマイナス

試乗してみるとジドウシャとして面白い! 回転の上昇と共にモーター音が変化。まるで良くできたスポーツエンジンの如し! もちろんパワー低いモーターだからして絶対的な早さについちゃタイしたことないけど、楽しさと来たら‥‥。最近、EVでもスポーツカーは作れるな、という確信を持ち始めた。

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インバーター巨大! パワステは油圧をモーターで作っている

EVを見る度に「なんで?」と思うのが12Vの鉛バッテリー。プリウスにも載っているし、i-MiEVにだって載ってます。もちっと良い方法がないモンだろうか? まぁ無いんだろうなぁ。しかもプリウスの12Vバッテリーって5万円前後する。「のび〜太」で寿命を延ばすしかあるまい。ちなみに私が前に乗っていたプリウス、未だ最初のまんま。

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先代と見分け付かない?

終了後、レインボーブリッジを渡ってブーン/パッソの試乗会。ダイハツの開発なのだが、乗り心地は軽自動車より悪い。聞けばKYBのショックアブソーバーなんだとか。軽自動車についちゃダイハツに決定権あるため、フロントは全モデルがショーワ製。ブーン/パッソの場合、なぜかKYBなのだ。ダイハツ技術者の葛藤を感じます。

今や国沢光宏が書かなくても、自動車メーカーのエンジンニアは「ナニが良くてナニが悪いか」をよ〜く知っている。同業者がショックアブソーバーのメーカーいついて書かないの、不思議でならぬ。この一点を取っても、このギョウカイが未だにワカランです。終了後、中野に立ち寄り人世修行。

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One Response to “ミラEV”

  1. 真鍋清 より:

    パッソとブーン、この二台はトヨタ側の「確信犯」の戦略で極力安普請に造られていると勘ぐれてしまう。
    上に本格的な世界戦略車・ヴィッツを擁するトヨタ側としてはどうしてもパッソを引き立て役にしなければならないのかも知れない。同時に、こうした戦略を取らねば成立しない商売を行っているあたり、国産メーカーの体制は硬直化を通り越して末期ガン並みに思えてならない。
    なるほど家庭の主婦やキャリアウーマンのお嬢さんが低速で走らせるだけならそこそこ静かだし快適装備も多く、所期の目的は達せられるだろう。
    ただ実際に韓国車はドイツのザックスのパテントになるショックアブソーバを備え、急激に伸長している以上は彼ら=ヒュンダイ・ゲッツやシボレー・スパーク(※GM大宇製)らにたちまち追いぬかれ、市場を侵食されてしまうのは目に見えている。
    こうしたクルマに全く無知な層を当て込んだ50点主義の商売がまかり通ると思わされるところに、我が国モータリゼーションの病根は相当根深いと言わざるを得まい。現状だと、パッソの開発を任されたダイハツ側の複雑な心境は想像に余りあると言えよう。軽を超える「ボリュームゾーン」の小型車の領域に自らのアイデアを盛り込んだ製品を送り込むことがダイハツ側の悲願であり、それはかの「五平米カー」の初代シャレードからしばらくは一定の成果を結んだかに見えた。それがトヨタのコントロールが高まるにつれて自主性を奪われ、「羽をもがれた鳥」の如き状況になったダイハツとその技術陣。
    彼らは日本で最初にエンジンを開発した老舗としての誇りもどこへやら、トヨタからの「落下傘部隊」のちょっかいの下に自社のノウハウをほぼ封印されて身動きもままならなくなっているのではなかろうか。
    普通車ばかりでなく同社の十八番の軽自動車の分野でさえも昨今はダンパーやショックアブソーバーの仕上げにコスト最優先の安普請さが顔を覗かせ、大幅に自由度を奪われていることが伺える。
    新体制トヨタも、同族経営に戻ったからといってそのまま安心するにはやはり程遠いのだろう。経団連との複雑怪奇なつながりとそのしがらみとの関係で。ダイハツも「トヨタの奴隷」で良いなんて絶対に考えていない、いやこれ以上トヨタに骨身しゃぶり尽くされるぐらいなら死んだほうがましだと考えているのは間違いなかろう。
    そんな彼らの渾身の作・軽乗用車イースがどれだけクオリティコンパクト振りを発揮しているか、大いなる賭けだろう。

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