国交省、自動ブレーキの義務化を決めたが情けないことにダイハツ水準でOKだった~

国交省は2021年11月以降に発売となる新型車から自動ブレーキの義務づけを開始すると発表した。内容を見ると「甘すぎる!」。というのも、停止している1)車両に対しノーブレーキで接近した時の停止可能速度は40km/hでOK。2)夜間の歩行者は検知出来無くよろしい。3)クルマの陰から出ている歩行者に対する試験項目無しという内容。

このレベル。ちょうどライズに代表されるダイハツの現行世代自動ブレーキの水準です。トヨタで販売されていることを忖度したような基準だ。ライズの自動ブレーキ、最近出てくるクルマの中じゃ軽自動車勢にダントツで負けるくらいレベル低い。そんなレベルを基準にしてどうする、と言いたい。ここはトヨタや日産、ホンダ、マツダの最新基準でいい。

というかホンダも日産も軽自動車にだって採用しているくらいコスト的にも技術的にもこなれてきている。コストを節約するためダメな技術を使っているメーカーに合わせる必要などない。だって事故を無くすための基準でしょ? 対歩行者の事故は夜間に70%発生している。夜間の歩行者を探知出来ないで良いってナニを考えるんだかワカランです。

もう一つ。高齢者の「走行中にペダルを踏み間違え暴走する事故」は全く考慮されていない。高齢ドライバーによる悲惨な事故の多くがこのパターン。すでにドライバーを常時見ているカメラを採用した『プロパイロット2』のような技術だって出てきた。2021年11月時点でスカイライン以外にもドライバー監視式の採用車は出ているかもしれない。

だったら自動ブレーキの基準を2段階にし、1段階は広く採用。2段目を高齢者用にして、免許の更新を「ペダル踏み間違い対応車に限る」という限定にすればいいと思う。さらに怪しい高齢者に対しては最高速60km/hのリミッター付き車を義務づけ、高速道路に入れないETCカードにすれば相当の事故防止効果が期待出来るんじゃなかろうか。

国交省もやるならホンキで事故を無くすことを考えて欲しい。

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