後席は決して安全じゃありません(30日)

以前から「軽自動車は追突されたら後席に乗っている子供が心配」と書いてきた。下の写真を見て頂きたい。トラックに追突した後、乗用車が突っ込んできたという事故である。トラックの荷台の下に潜り込んでいるものの、キャビンは見事に生存空間を確保出来ており、実際、軽傷だったそうな。

問題はリアシート。追突してきた乗用車により、キャビンスペースが押されてしまっている。リアシートの背もたれ部分などリアのハッチドアで大きく変形していることだろう。リアシートにチャイルドシートを付け、幼児乗せていたら相当厳しい状況になってしまったこと間違いなし。これが現実です。

3列シートミニバンの最後列も全く同じ。国交省が試験対象としていないため、どうなるのか想像すら出来ない。ということを考えると、可及的速やかにJNCAPで追突モードの試験を行うべきだと思う。その上で、チャイルドシートをどこに設置すべきか考えたらいい。少なくとも軽自動車の後席は危険。

こう書くと「アメリカは助手席にチャイルドシートを設置すると違反」などと反論する輩もいる。考えて欲しい。アメリカじゃ軽自動車など販売していない。コンパクトカーの多いヨーロッパではチャイルドシートを助手席に設置することが普通。だからこそ助手席エアバッグのカットスイッチを付ける。

それにしても「チャイルドシートは絶対後席に!」と言いふらしているの、誰? 追突事故でお子さんにナニかあったら責任取れるのか? ちなみにタカタは助手席設置絶対反対派だったけれど破綻したので影響力を失った。私らがやるべきは情報の提供。最終的に座る場所を選ぶの保護者です。

 

<おすすめ記事>

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ