水没したクルマはどうすべきか?(8日)

西日本を襲った水害で水没車をたくさん出してしまった。もし自分のクルマが水没したらどうすべきか? まず水位がドアの開口部より下で、室内に水の浸入なければ基本的に問題無いと考えていい。エンジンルームの中もドア下端より下のは水でやられるような部品無し。大雨の日の走行でも濡れるため、耐水または防水構造になっている。そのままエンジン始動して問題ありません。

室内まで浸水した形跡あれば、あとは水深次第だ。水没直後のクルマを見ると、電気系統は生きている。ワイパー動くし、ヘッドライトだって点きっぱなし。水没直後ならパワーウインドゥだって稼働します。なぜか? 電気は最も抵抗少ない場所を選ぶからだ。走行中に水没しそうになったら、まずパワーウィンドゥ開け、室内に水を入れ車内と車外の水圧差を無くしドアを開けよう。

水没車の話だった。水深がエンジンなど主要部品や、バッテリーの位置まで来ていたら(床下に搭載されてる電気自動車の走行用電池は密閉されているので問題無し)、始動するかどうか試さずディーラーか修理屋さんに連絡して取りに来てもらおう。JAF会員&任意保険会社によってはトラブル時のレッカーサービスをしてくれる(被災したクルマの台数多ければ少し待つとは思う)。

水深がビミョウな時はどうしたらいいか? エンジン内部に水が入っている状態でクランキングすると破壊することもあるため、念のため1度全ての点火プラグを外してクランキング。水が飛び出してこず、火花も出ているならエンジン掛かると思っていい。ハイブリッド車だと上手にコントロール出来ないので、こちらは床上浸水していたらディーラーに持って行くしかありません。

車両保険に入っていれば、修理代金が車両保険の金額を超えた時点で全損扱い。実際、水没車は修理しても電気系のトラブルなど出やすく、非常に厳しいと思う。エンジンの吸気系まで水没し、室内もダッシュまで濡れておりエンジン掛からなかった全損になると考えればよかろう。車両保険に入っていない場合、修理したくなる。電気系などは中古部品を使うなど、手はあります。

なかでも後々トラブルの原因になるのは、オルタネータやコンピューター、リレーなど。水没していたなら、全て交換がベース。シートも水没したら1度外して徹底的に洗うなどしないとニオイ残る。また、完全に水没しても、車種により不動車の買い取り専門業者なら良い条件を付けてくれる傾向。先日書いたKUREのコラムを参考にしていただけば良いと思います。

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