選挙ですね

今度の衆院選挙はいろんな意味で踏み絵になりそうだ。なかでも焦点になるのが『原発』『TPP』『消費税』か。人によってプライオリティは違うだろうけれど、私の場合、脱原発を中心にしたい。というか、今こそ最大のチャンスだと思ってます。どう考えたって日本の将来に役立つと思えませんから。

TPPはよく医療保険が反対派の象徴にされる。確かにアメリカの医療は金持ちのためのものだ。しかしアメリカ国内だって「おかしい!」という意見が以前から出ており、今年の6月に『オバマ・ケア』と呼ばれる日本的な国民皆保険制度を連邦最高裁は合憲と判断した。この点はTPP交渉の時に日本が条件として出すべきだ。

もう一つ。TPP反対派は「海外からの労働力が入ってくる」と言う。今のままだって工場は海外に流出していく。人口も減る一方。法規にのっとり海外から人が入ってくれば必ず制度に組み込まれて働く。現状は不法就労に近いため、税金も国民健康保険もほぼ払っていないフリーターと同じ貢献度でしかない。

同じく猛反発している農業のお爺さん達は後継者を育てられなかった。そらそうだ。補助金にドップリ浸かった農業に将来など無いことを次の世代は見ている。もう少し正確に書くと、今までは雇用の確保と食糧自給率向上のため、必要な政策だったかもしれません。そろそろ自由化し戦う農業にならなくちゃ。

TPP発効となっても来年からというワケじゃない。お爺さん達が天寿を全うするまでは現状のまま。やがて能力のある人たちがドンドン入ってくることだろう。日本だって土地の細切れ利用をなんとかすれば、もっとコストダウンできる。加えて安心や安全を考えたら、安価な農作物が入ってきても日本産を買います。

中国産の安価な農作物は買わないという話はよく聞く。近所のスーパーに行っても産地表示を見て買い物をしている人が多い。私も尖閣問題より前から中国の農作物は買わないようにしてました。TPPは日本人のチカラで何とかなる。原発事故のため日本の農作物を買えなくなる方がずっと問題かと。

夕方から伏木センセとザッカーの対談。お題は「キャデラックATSやクライスラー300C」だったのだけれど、本日は特に後ろ向きになられており「左ハンドルしかない」とか「ボディが大きすぎる」と最初から完全否定。「こういうクルマはおかしいと思う」に終始し、対談とならない。ヤヤこしい時代になったモンだ。

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8 Responses to “選挙ですね”

  1. motocompo より:

    >日本だって土地の細切れ利用をなんとかすれば
    原発・TPPもさる事ながら、日本最大の問題で、日本人を不幸にしてるのは「土地」だと思います。
    西新宿に林立するみすぼらしい20階建てのペンシルビル。
    わずか50mを開通するのに50年近く立ち退きに費やした東京の環状8号線。
    数メートルの用地買収に15年を要し金利負担で並走する京成の3倍の運賃である千葉県の京葉高速鉄道など愚かの見本が多すぎです。
    中国のような極端な制度でなくとも英国並に土地の私有制をやめ僅か100年の人生の間に合理的な交通機能が実現できることを目指すべきです。

  2. kuroneko より:

    TPPネタは、面白くてつい書き込んでしまいますが、医療分野においては日本の圧倒的優位でしょう。
    1.日本は診断報酬や薬価が安価に決められている。自由診療の市場は非常に小さい。対してアメリカは自由で高価である。
    2.日本は人口が縮小傾向で、アメリカは拡大傾向である。
    上記2点から2国間でいえばアメリカの医療分野に日本が参入できるメリットは非常に大きく日本国内の問題しか報道しないマスコミはクソです。
    医療保険が反対派の象徴なのか?
    日本国内の医療市場において外資も国内医療機関も同じ制度で競争するわけだから、医療保険が非関税障壁になる理由はないでしょう。

  3. ぴなれろ より:

    農業が反対しているTPPという構図を作り上げた時点でTPP推進派の戦いは勝利している気がしますね。
    農業界もただ反対するばかりで、TPPが及ぼす影響を農業限定で説明してりゃ、そりゃ既得権を守ってるだけと言われて候です。
    山田正彦はうまく農業団体のガス抜きをやったものだと思います。
    原発再稼働を推進する経団連の米倉ジジイが推しているだけで、TPPなんて反対するに十分ですよ。
    自分は「みどりの風」に投票しますかね。反原発、反TPP、反消費増税ですから。

  4. nogawa より:

    農業に関する補足情報です。補助金頼み、後継者不足はヨーロッパやアメリカの農家も同じ、日本と五十歩百歩です。農産物が世界的に供給過剰の現状を利用し、欧米の穀物メジャー企業だけが儲けている構図です。TPPの問題は、日本の農家を守るという視点は隠れ蓑で、穀物メジャーが日本の市場を支配することの是非と捉えるべきと思います。

  5. korokoro より:

    日本の医療を開放する必要性を全く感じません。
    アメリカのような訴訟社会(アメリカは仕事がない法律家が仕事を作るために訴訟を増やしている)になって、訴訟費用のための医師保険の高額化、用心の為の無駄な治療、投薬の増加→医療費の高額化が目に見えています。
    日本の農地は小さく、最初からハンデを背負って戦うことになります。圧倒的に不利です。もしアメリカが飢饉になったときに日本に米を売ってくれるわけがありません。どの国でも自国民を飢えさせる訳にはいかないのですから。現状の農業政策は間違っていると思いますが、世界的な飢饉となった際に、TPPで日本の農地が荒廃した後に後悔しても遅いですよね。
    日本のGDPにたいする輸出依存率は10%程度です。この不景気のときにグローバル化して、デフレを促進させるのは愚策です。まずは内需拡大、景気回復が先でしょう。私はそのような政策の党に投票するつもりです。

  6. applefanjp  より:

    市場はもう選挙後の政治に反応して
    円安傾向に動き始めていますね。
    多くの国民は、前回の選挙での
    民主党のマニフェストなるものにすっかり辟易して
    選挙公約だろうとあまりにも信用を下げた。
    これが民主党の最大の失敗でしょう。
    野田総理は政治不信を払拭するために
    解散するとおっしゃってましたが・・・。
    よくよく考えないといけないなって思っています。
    日本には二大政党制は育ちませんでしたね・・・。

  7. さね より:

    いよいよ来ましたね。先生のおっしゃることは一理あると思いますが(いつも否定してすみません。)オバマがアメリカの医療を変えようとしてることは素晴らしいです。現在のアメリカ医療は高く金銭的に万人が平等に受けられる日本とは違いますから。変わるかなアメリカ? 我が国日本ですが消費税については上げてくしかないと思ってます。財政をなんとかしないと我が国日本は他国よりマシとはいえヤバいですから。民主政権になり赤字国債は一層増えましたからね。選んだツケとはいえ痛い…。国民に跳ね帰ってくるのが選挙であり民主主義の原理原則なので、慎重に政策に耳を傾けこの人なら!と思う人に投票します。 TPPですが、自由競争で農業、産業強くしていくのは分かります。いずれはそうあるべきですが…今の日本の状態では1先進国とはいえ農業は自給率や土地面積、問題が多すぎます。自由競争する以前の問題です。憲法改正して強い交渉力を持ち食料を自分たちでまかなえるようにしないと国がダメになります。今TPPにアメリカからの圧力、他アジア諸国の思惑で入るのは不平等条約に調印した井伊直弼と同じです。取り戻すのに大変なことになります。後個人的意見ですが南朝鮮や中華人民を日本に入れることさえ今は感情的にいやです。他のアジア諸国から学びに来たり働きにくるのは賛成ですけど。それに工業はぶっちゃけ日本国は労働力が余ってる状態です。オートメーション化が進み、雇用なんかいらないのに企業は頑張って雇用を無理やり作ってる状態です簡単に言えば。 ですからTPPに入る前に農業を保護するわけですが強くし、憲法改正により集団的自衛権を軍隊にするのか?平和憲法を止めて一党支配に不満だらけ貧富の差、反日でないとまとらない中華と、国内がダメダメになってきた南朝鮮と真っ向うから向き合ってける国になるか?卑屈に中華様々でいくのか? 侵略してきてますから現在、これからも、それとアメリカとの関係。これらを考えるとTPPに今入るのはどうかと…反対派に一票を投じます。アメリカは最悪日本がダメになっても自分たちは生き延びる食料事情エネルギーなど立場違いますから。相変わらずの傲慢さだなアメリカ。 本当に正義自由なのかアメリカは?

  8. ヒロポン より:

    JAのTPP反対集会、、
    一番搾取しているのは農協・経済連だという事も解らない農家に未来は無いでしょう。
    一例、1等米30キロ玄米約6000円隣の直売所で約10000円で販売、、
    農協の指導で安くもない化学肥料・農薬の使用を強要され日本の特にJA指導の米は薬漬け状態です。
    *特別栽培米と言われる米でも、、
    来年度からは20%有機質肥料使用が義務づけられるそうですがそれに便乗して肥料代値上げ、開いた口が塞がりません。

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