電気自動車のウソ

朝から仕事。昼前に痛車道の編集長でもある北森君が「200V電源について相談に乗ります」、と来訪。彼は電気のスペシャリストだったりする。いろいろ検討したり、東京電力に行って聞いたりした結果から書くと「今までの情報はデタラメばかり」。どんなデタラメぶりなのかは、次回のベストカー/コリズムのコラムで。

少なくとも一般家庭だと1kWhあたり8円22銭の深夜電力なんか使えない。私なんか総合的に考えれば、1kWhあたり24円13銭という最も高い料金を使わざるを得ないことが判明した。私もすっかりダマされていた、ということでございますな。少なくともデンキギョウカイにジャーナリズムは存在せず。

日産が紹介してくれる『なおしや又兵衛』の価格設定でも大笑い。カベに穴を開ける工賃は1穴あたり「1万1千円〜」(直系30mm。厚さ15cmが基本)だって。ウチにあるドリル使うと5分で終わる作業です。2穴開ければ2万2千円以上取られるってことか? しかもこの業者、内税か外税か明記していない。きっと外税かと。

おそらく日産ディーラーで手数料抜かれ、さらに受注元で手数料抜かれ、実際に作業を請け負う業者は安い金額になってしまうんだと思う。少しでも稼ぐべく、様々な料金を上乗せしようとしてるワケ。迷うことなく近所の電気屋さんで相談することをすすめておく。ちなみにウチの工事の見積もりは7万1千円ほどでした。

もう一つ。当初、200V電源でしか充電出来ないとされていたリーフながら、気がつくと100Vでも充電出来るようになっていた。どこからか横やり入ったらしい(社外からです)。そうなると、どこでも充電したくなってしまう。マンションの共同コンセントで充電するようなケースだって出てくるに違いない。

デンキギョウカイでヒョウロンカがやらなくちゃならない仕事は案外多そうだ。まずは現状の紹介から始めますか。

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4 Responses to “電気自動車のウソ”

  1. vwD より:

    聞いた話ですが
    原発やめりゃ電気代半額になるそうです。
    利権の塊ですから
    又 騒音がまんすりゃ 自家発電で灯油、重油 LPG発電は
    かなり安いですよ。同じ位か?
    ホンダの1000wエコwill お湯が余って
    風呂屋が出来る位だそうです。
    160cc水冷 単気筒 LPGor都市ガスエンジン
    80万 10年でリング ライナーOHが欠点だが
    2から3台設置すりゃ良い
    このエンジン軽かリーフ、スイフトのEVに積んだら安心
    ホンダじゃ もうやってるね
    壁の中センサー1万?が要るので 
    コンクリ 穴あけはそんなもんかも
    中の線切ったら大変ですから。
    屋根が大きければ 太陽光発電も有りでしょう。
     記事 楽しみです。

  2. つっき〜 より:

    おトクなナイト8・10 
    で契約する方法は無いのでしょうか?
    太陽光発電を導入して、昼間の高い料金
    を少しでも少なくする方法があると思います。

  3. より:

    日産のホームページを見てきました。
    100Vも専用回線に専用形状のコンセントですね。
    メーカー推奨以外は車の保障が受けられないとか有りそうですね。

  4. 真鍋清 より:

    従来の200Vのみ変じて100Vのコンセントで充電可能となったのはせめてもの愁眉を開いた話かも知れない。
    しかしそれでもまだまだ付け焼刃だ、「なおし屋又兵衛」の工事費など決して現実的とは言い難く、またコンセントそれ自体もメーカー純正のもの以外は保障が受けられない可能性も濃厚で、GT-R同様「乗り手を・条件を選ぶ」存在なだけに新世代のポピュラーカーとは決して両手を挙げて言えないのは新エネルギー故の宿命だろうか。
    もし噂通りに海底から「石油を生む藻」が大量に安定して取れる保障が生まれたとすればリーフなどだれも買わなくなることさえ強ちなきにしもあらずの気もする。
    日産リーフといい、先行する三菱i-MIEVといい、アメリカのテスラやフィスカーに至るまで電気自動車を取り巻く環境は依然茨の道には違いなかろう。
    小生個人としてはハイブリッドのリチウムイオン方式への進化ないしはそれと過給器の組み合わせ、通常ガソリンエンジンでも軽〜コンパクトカーへのアイドルストップ機構や直噴リーンバーン、さらにマツダのSKYアクティブといった路線に焦点が当たり、マツダなど今後株価を上昇させる可能性もありだと予測する。
    当方も愛車2004年式ヴィッツ1300U-L(83035km走行)を12万kmまで乗りつぶした後は手放しで電気自動車に移行できるかどうか断言できず、むしろダイハツイース(軽自動車)の直噴+アイドルストップないしはマツダのSKYアクティブ搭載のデミオを狙う可能性も高いと分析している、原発が廃止されて電気量が半額になるなど夢物語に等しい以上は(政界と利権のシステムは次政権まで続くに違いないと踏んで)!
    目下背後に流れているFMの桑田佳祐で心を洗って、キャンベルスープのクラムチャウダーにマカロニを入れて食べたら明日に備えて休息しよう。
    PS(追補)
    今年度日本カーオブザイヤーのホンダCR-Zの受賞はまずは妥当だと思う。

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