2輪困窮

今週は2輪関係の人と会ったりメール貰ったりすることが多かったのだけれど、いろんな意味で「深刻ですね!」。やはり駐車違反取り締まりの厳格化以後、2輪の売れ行きは急降下。そこから全く浮上してこないのだという。以前も書いた通り民主党の前田ゆうきち元議員が頑張ってくれたのみ。

警察に働きかけることによって若干取り締まりは緩和されたものの、厳格化以前を「1」とすれば、「10万倍」になって「5万倍」に下がった、というイメージ。やはり2輪を気軽に乗っていける雰囲気じゃなくなった。一方、2輪の駐車場整備は遅々として進んでいない。警察は「乗るな!」と言ってるようなモノ。

ECOの時代を考えれば2輪は有用な交通手段である。電気バイクが普及してくれば、一段と望ましい。ちなみにバッテリーが1kWhあたり3万円の時代になると3kWh搭載して9万円。現在のスクーター+5万円くらいで売れるハズ。125cc程度のスクーターなら、3kWhで60km程度の航続距離を確保できるだろう。

行動範囲の狭い2輪こそ電気化にピッタリなのだ。エンジン付きであっても125ccのアイドルストップ付きなら、どんなハイブリッドカーより燃費良い。それにしても警察は取り締まりの厳格化だけで、どうして駐車場所を確保しないのだろうか? 本来なら環境省あたりが警察に働きかけるべき。

2輪専用の小さいパーキングメーターや(ナナメに駐車するタイプならクルマ1台分で4台くらい止められる。1時間100円で元が取れる)、4輪用のパーキングメーターが設置できない幅員でも2輪用なら設置できると思う。試験運用くらい行ってもいいんじゃなかろうか。ようは「やる気がない」のだ。

今日は朝から仕事。夕方から中野に行くも、すでに4万円不足。詳細は月曜日アップの『人世の最終コーナー』で。

追伸。昨日の日記にビッケさんという方から以下のようなコメントが。

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ガラスの件、ありがとうございました。正直、答えて頂けるとは思いませんでした。コメントの件ですが、その通りだと思います。ただ、おそらくそれらのコメントを書く人(私もそうですが・・・20年近く前から国沢様の記事や本を買って読んでいるファンです)は、国沢様の反応を知りたい面もあるかと思います。それか、黄昏さんでしょうか。双方向にやり取りができてしまうのがWeb(雑誌などと違って)の特徴でもありますので。お弟子さんの件ですが、最近の若者に多い気がします。結局、自分の立場が分かっていない気がします。

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以前から何度も書き込みをしてくれる方については、ハンドルネームであっても意見をお聞きしています。皆さんに行間を読んでいただいているように、本当の読者か、そうじゃないかは相当の確率で”読んで”いるつもりです。今後も「これは違うんじゃない?」という件ありましたらご指摘下さい。

ちなみに日産からの返答ですけれど、14日に質問し16日に「解り次第連絡します」。どうやら広報でもUVカット率が解っていないようです。これまでは日産のWebでもUVカット率を明記してたんですけどね〜。最近の日産、ホントにおかしいと思うことばかり。どなってるんでしょ?




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3 Responses to “2輪困窮”

  1. アミーゴ5号 より:

    NHKの朝の連ドラ「ゲゲゲの女房」にはまっています。あの時代に生まれたせいもあって、感情移入してしまいます。
    今の時代と一番違うのは、一人ひとりの使命感だと感じています。悲惨な戦争の後遺症から立ち上がり、何とか世の中を良くしていきたいという、目先の私利私欲よりも、大義や使命感を重んじる国民一人ひとりの気風が、高度成長の原動力になったように思えてなりません。
    自分なんかも勿論そうですが、日本国民全体が、どんどんスケールが小さくなっていくのを実感します。
    一方で、宮崎牛の種牛の処分を決めたオーナーさんのコメントを聞いて、日本人の心ここにあり!と涙しました。
    日産の最近の対応とは、心の入りかたが違います。
    自分を含め、日本人は心を磨かなければいけません!

  2. おーたか より:

    二輪関連の仕事をしています。
    記事の通り、ここ数年の落ち込みは深刻です。
    厳しい排ガス&騒音規制で価格が上がり、
    さらに駐車場規制で気楽な乗り物でなくなっています。
    結果、国内向けモデルが激減し、欧州向けを逆輸入
    しないと購入できないという事態になっています。
    二輪業界の立場からすれば完全に「官製不況」です。
    環境対応は仕方ないですが、せめて駐車場整備は
    国や警察の力で積極的に動いてほしいと思います。
    もちろんメーカーにも働きかけてほしいです。

  3. もん より:

    あんまり過去を美化するのには賛成できません。
    昔も今も私利私欲はやっぱりあります。
    違うのは昔は私欲=物欲で皆が同じ方向を向いていただけだと思っています。
    クルマが欲しい、二輪はカッコイイ。どうしても欲しい!!
    二輪の需要の大半は利便性よりスタイルとしてのカッコよさにあこがれた人々の需要でした。
    しかし、そうした層がモノを買えなくなってきた。そして、すぐ捕まるしカッコ悪い。
    実際には利便性が悪いから需要が減ったのではなく、規制が多くてカッコよく乗れなくなったのと、高くて買えなくなったのが大きいでしょう。
    ある意味パチスロと同じだったという事です。
    5号機導入で射幸性が激減したら全く売れなくなった。でも暴走行為を推奨するわけにもいかないので、過去と同じ売り上げを復活するのは無理でしょうね、二輪。
    私は郊外に住んでいるので二輪には結構イイ場所ですが、まだ買うには何かが足りません。
    まず一人で行動する機会が減って活用機会がもう一つ。モノが乗せられないとそういう用途に使えない。雨が降ったら困る。ヘルメット必要。原付でないと新たに免許を取らなきゃならん・・・
    などですね。近場用にはパンクレス加工の自転車を買いました。

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