Day1

ラリーが始まった! 1日目のSSは6カ所。国際ラリーだけあり、一番短いSSで14km。長いヤツは26km。SS総距離126、49km。1本目のSSは26km超え。果たしてABSを活かしたBRZやいかに? とうことで走り出すと、昨日より大幅に良くなっているぢゃありませんか!

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BRZのABS、ダートでも案外キッチリ効く。VSCはオフにしておけば、全く問題ない。ということで徐々にペース上げていったら、あちゃちゃ! 300mの長い直線の最後でブレーキ踏むと、ロックしちゃったのかABSが失陥したのか、ほぼノーブレーキ状態になってしまった。そのままブッシュにど〜ん!

10m以上入り込んでしまった! こんなに奥まで飛び込んだことない。しかも路面から落ちている。FRだけに脱出は不可能かと覚悟を決める。実際、バックしても引っかかって動かない。木原さんはリタイアだと判断。三角表示板を出しに行こうとする。試しにハンドルを左に切ってアクセル踏んだら前に動く。

もしや、と左に切って前進。右に切ってバックしたら、これまた少し動く。こいつを繰り返し、何と! コースにまで出てこれちゃいました! 超ラッキーでございます! 何とかSS1でのリタイアは避けられた。ただブレーキの不安が増大。以後、大きな余裕を取ってブレーキを掛ける。

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コースアウトのお土産

SS2も軽くコースアウトして時間をロス。そして26kmのSS3、7km地点くらいでサイドブレーキ引きながら左ジャンクションを曲がったら「ガン!」という衝撃。路面の突起物じゃ無い。以後「カカカカカカ」から「ガンガンガンガンガン!」という音が出る。てっきりパンクかと思い、止めて交換作業に。

ところがタイヤは無事。ドライブシャフトでもない。いつ走行不能になってもおかしくないため、とりあえずベタ押さえでゴールまで走る。サービスに入ると小澤さんが「トレーリングアームの付け根の溶接が剥がれてしまいました。リタイアを覚悟してください」。部品交換じゃ済まない状況です。

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左中央上の破れた穴が剥がれた場所

そこは魔術師。ボルトとタイダウンベルトで何とかつなぎ止め、50%程度の走りになら耐えるレベルになったという。ただ午後のSS距離60km。持つかどうか約束できないので、リアが左右に揺れるようになったらリタイアを勧告される。難しい状況のクルマを走らせるの、下手な方じゃ無い。

結局3本を「そこそこのペース」で走りきってしまった。BRZの乗り方も解ってきたし。基本的には面白いです! ブレーキも耐熱性が高くてディスクの”離れ”良い専用パッドを開発すればABSを活かしたままで何とかなりそうな雰囲気。つまり来年から全日本ラリーで始まるショールームストックもイケると思う。

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最後のサービスはクスコチームから溶接機を借りてきて(ありがとうございます!)小澤さんがアームの付け根を溶接する。これで90%くらいの強度は出たとのこと。明日はBRZ本来の実力を引き出せるかもしれません。いやいやFRのラリー車、なかなか奥行きあって面白いっす!

そうそう。肝心に成績ですが、キングスカップでは最も遅いクラスなので見るべきものはなし。タイ国内戦で何とか3位に付けている。1位と2位は日本で言えばFFの2リッター級。いや、車重1トンに220馬力以上のフルチューンエンジンを搭載しているのだから手相当強い。明日は少しよくなる? といいな。

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