2025年の燃費目標は本当に厳しい。マツダとスバル大丈夫か?

今日、ある自動車メーカーのパワーユニット担当者と今後の燃費規制対応について意見交換した。やはり「2025年の目標値を考えると圧倒的に燃費の良いハイブリッド技術を持つトヨタと日産、ホンダしかクリア出来ないと思います」と言う。ちなみに2025年の目標値、量販車が燃費の良いハイブリッドで、それに加えて一定数の電気自動車とPHVが必要という非常に厳しい数値である。

ギョウカイの皆さんは「マツダやスバルはトヨタからハイブリッド技術を導入し、電気自動車やPHVはトヨタと共同開発するだろう」と読む。そんな記事がベストカーにも出てました。実際、そういった方向で動き始めているように思う。ここで気になるの、果たして他車から貰った技術を使ったクルマが売れるのだろうか、という点だ。今まで「人のふんどしで相撲を取って」売れたケース無し。

86はスバルが開発&生産しており、中身はまんまスバルと言って良い。でも企画やプロモーションはトヨタがメインになってすすめた。すると販売台数は圧倒的に86優位。BRZの販売実績って86の3分の1程度だ。こう書くとディーラー数などを考えたら当然でしょ、と思うかもしれない。でもトヨタってたっくさんの車種を持っている。商用車を含まない乗用車58車種の中の1車種。

トヨタと電気自動車/PHVを共同開発しても、おそらくイメージ的にはトヨタの方が強くなってしまうと思う。マツダだって同じ。トヨタのハイブリッドを搭載したアクセラは大失敗した。マツダのユーザーすらトヨタの技術を否定したのである。トヨタとマツダが86/BRZのように同じクルマを売ったら、トヨタを選ぶと考えます。「そんなことはマツダやスバルだって解ってる。独自色出す」か?

そうなったとしたらトヨタが強い! なんたってトヨタの皆さんは「レクサスにも負けたくない!」と言う。トヨタブランドこそがトヨタの本流であり、同じプラットフォーム使ったモデルなら他に絶対負けたくないと思っているのだった。しかも今やイケイケ。RAV4対CX-5対フォレスターですらRAV4優位なのに、同じプラットフォームとパワーユニットになったら一段とトヨタが強くなりますワな。

今日話をしたある自動車メーカーの人は「厳しいと思います」と言い切った。私はマツダとスバルの次世代を背負って立つ人が出てきて頑張ってくれると信じる。マイナー指向&超ショッパイ今の舵取りじゃダメです。

PS・本日東名道を走ったが、下り車線は中央道不通(19日の昼に開通)による交通量増えているのに集中工事のため激しい渋滞。足を引っ張りまくり。もう一つ。皇室のイベント警備のため警察は日本中から東京に応援を出している。パレードが22日から10日に延期になった。長い出張、ご苦労様です。交通違反の取り締まりは手薄になるかもしれません。だからどうってことはないです。念為。

 

 

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