初日その2

SS3が終了した時点での順位は驚くべきことにTOP! SS3でグリーン選手が右コーナーで膨らんでコースオフし、横方向に1回転。スペクテーター(観客)に押し出してもらいコースに復帰するもペース上がらず、加えてサファリラリーの如く大量の土煙を出しながらの走行となったため、後続車が遅れたのだった。

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SS3終了後のサービスは高速域での安定性を上げる方向に

この差をキープすべくSS4は長い直線を根性決めてフラットアウト! 後で判明したのだけれど、途中でバイクに遭遇しアクセル戻したSS1と最高速は5km/hしか変わらない181km/h。これが私のラリーカーのほぼ最高速だということです。それでもマリーニ選手を3秒も離すベストタイム!

SS5が始まる前にマリーニ選手が来て「早いね〜。全開?」。あたぼ〜よ、と答える。ただダム湖畔路のSSがイケません。同じコースで2回目の走行となるSS5は、ペースノートの微妙な誤差を修正しフルアタック! けっこうイケたと手応えあったけれど、それでも1秒しか縮まらない。1本目から攻めているのだ。

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小沢さんはタイヤの動きを柔らかくするためのサイプを入れてくれる

SS6も同じ。SS5よりペースノートの修正箇所が多かったため(レッキ時に対向車多かったのでライン取りを確認できなかった)SS3より5秒縮まったものの、グリーンさんにも7秒遅れている。こらもうリスクを覚悟して(路面状況が見えないブッシュをカットする)徹底的にインを攻めなくちゃアカンか? 

SS1の3回目の走行となるSS7はついにマリーニ選手も覚悟を決めて全開! こうなるとパワー勝負になり、マリーニ選手には5秒引き離されてしまう。ただウィッタヤ選手より2秒早い。こういったコースばかりのラリーならランエボ勢と勝負できるのに! ちなみにマリーニ選手の最高速は194km/hだって!

そしてSS8とSS9はインカットの鬼になる! もう徹底的に攻めまくり! ウィッタヤ選手と同じ場所で撮った動画を見ると、カンペキに1車線分イン側のラインを通っており(もはや半分ブッシュの中)、直線的に走ろうとしてます。SS5より7秒も削り、グリーンさんの1秒遅れに! 現状で望み得るベストな走りだと思う。

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思い切ったイン攻めを開始!    撮影/木村さん

SS9もSS6より6秒も削れた。絶対的な早さじゃランエボ勢に届かないけれど、少しでも差を縮めて行きたい! 順位より意地みたいなもの。ちなみにSS8までは何とか総合1位をキープ出来ていたけれど(ウィッタヤ選手より前でゴールすれば初日にシリーズチャンピオン決定)、そうは問屋が卸さず。

SS9で2位だったウィッタヤ選手に16秒もの差を付けられ逆転を喰らう! しかもマリーニ選手にも抜かれ3位転落! あちゃ〜! これで明日は3位以内じゃないとシリーズチャンピオンが取れなくなった。しかも明日はダム湖の回りのSSのみ。ワンミスあれば4番手を走っているアメリカ人に抜かれてしまう。

こら楽な展開じゃなくなった。ケツに火が付いちゃいました。

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それでも初日は全くのノートラブルで終了。チーム員と一緒に晩ご飯でございます。明日は少しでもランエボに追いつき粘るぞ〜! こうなったら攻めるしかありません!

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3 Responses to “初日その2”

  1. アミーゴ5号 より:

    おおっー、凄いレースだぁ!勝負どころですね!!
    これは必勝祈願で鰻ランチと思いきや、火曜日は定休日でした〜。
    Σ(゜д゜;)

  2. 雷神宮 より:

    読んでいてワクワクしちゃいます!
    もちろんチャンピオン獲得して欲しいですが、それよりも何よりも楽しんでいる国沢さんの走りを期待してます。

  3. Kei より:

    最高速12km/h差ですか。やはり簡単にはシリーズチャンピオンを取らせてもらえない様子ですけど、その分楽しそうですねー。最高速のハンディキャップの事がライバル達に広く知れ渡れば、「あいつは凄い」と、逆にそれが彼らにとってのプレッシャーになってみんなさらにプッシュして勝手に潰れてくれたりとか・・・どうなんでしょう。頑張って下さい!!そしてぜひ来年に繋げて下さい!

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