MIRAI、狭い林道で信じられないくらい曲がる! 

セントラルラリー終わりました。結果どうかといえば、昨日書いた通り1日目に今まで出ていた課題が全て出ちゃいました! なかでも厳しかったのはSS1。スタート直後の冷えた状態で(燃料電池の中にたっぷり水が溜まってます)全開のまま強い横Gを掛けたため、今までないほど出力制限であります! キツイ登り坂を1分以上電池だけのパワーで走ることに! これで1分は遅れましたね!

写真/NANKEI

酷かったのはたっくさんのお客さんが居た岡崎の2本! 1本目は後半のコース解らず「ドッチだ?」状態。2本目は同じ後半で激しい出力制限! 穴があったら入りたい気分でしたね。2日目は乗り方を工夫してみた。すると出力制限掛からず快調! ただ1850kgに155馬力ということで直線の長いSSは物理的にいかんともしがたい。下はモリコロパークの2本目。55秒のウチ、全開45秒分が遅いす!

逆に下りの多いSSは素晴らしく速い! 下のSS12は4分の3くらいが下り&MIRAIだと走るのもタイヘンなくらい狭い林道。4分の1は全開の登り直線というコース。それでこんなタイム出ます! 500kg軽かったらトンデモないパフォーマンスのクルマになる。燃料電池車はガソリン車に比べれば小学生くらいの発育段階ながら、高いポテンシャルを秘めていると思う。コヤツを育てるのは楽しい!

競技を出ることでMIRAIの客観的な実力がハッキリ解る。失敗した岡崎のSS後半の走りを見ちゃった人を除けば「けっこう速いじゃん!」と思ってもらえたんじゃなかろうか。音も予想以上に好評! 「水素の音だ」とか「電車のインバーターみたい」みたいな声を頂いた。公道を移動中は全く音を出しません。SS中に限りもっと大きい音を出してみようかしら、と思ったりして。

写真/NANKEI

アクシデントは1回のみ。2日の午前中最後のSSでタイトな左コーナーのイン攻めしてたら50cmくらいの穴に落ちました。「ドガン!」と強烈なショック受けたのでパンクか、サスペンションの破損を覚悟したものの(落ちた場所から10kmくらい速度抑えて走った)、リムの曲がりだけで済んだ~。これ、幸運以外のナニモノでもなし! コストコの1万1千円ホイール、素晴らしい品質ですよ!

アドバンA052もバーストせず。タフだ!

今回もいろんな人に手伝ってもらった。というか燃料電池のように世界最先端の技術を全開で走らせようとすれば、様々な知恵が必要です。お金掛けずに、というのがミソ。喜多見さんのサスペンションも夢のようでしたね! 市販車ベースながら、あんな走りが出来るなんてラリー終わった今でも信じられない。サービスにはたっくさんのスペクテーターが来てくれたし。2日目は全て楽しかった! 

今回2回ほど感情的に。コース沿いでたくさんのお爺さんやお婆さんが手を降ってくれる。日本でこんな風景を見られるなんて予想もしていなかったのでつい。もう1回はSTIの津田さんが「ペター来てます!」と会わせてくれた。「元気だった?」と言うので「息子さん凄いですね!」と2~3言葉を交わしたら「がっつりハグしよう!」と言われチカラ一杯。なぜか涙が出てきました。

最後はサービスでトナリだった”アニキ”とコドラの奴田原さん達と記念撮影。”アニキ”はクルマ好きです。こういった人がラリーに出てくれると普通の人が大喜び。これから来年のラリージャパンに向け関係者はたいへんだと思うけれど、ぜひ頑張って欲しい。おそらくラリーコース沿いのお年寄りや子供達にとって素晴らしいお祭りになる。ラリージャパン、何とか出たいと考えています。

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