VWの罰金2兆円? KYBも6200万円の罰金(20日)

スズキがフランクフルトショーに出展した『バレーノ』のスペックを見て驚いた。フィットなどより一回り大きい全長3995mm×全幅1745mmのボディながら、最も軽いMT仕様は865kgしかないという。現時点で装備内容など不明。サイド&カーテンエアバッグやエアコン、AT含んで930kgを下回ってくれば凄いと思う。

スズキの場合、今までのケースで考えれば安全面をあまり重視していない。ホンダ程度にすれば950kgくらいになるか? いずれにしろ日本仕様の車重がどうなるか大いに楽しみ。もし競合他車より50kgも軽ければ、このカテゴリーに一石を投じることだろう。バレーノを買おうとは思わないけれど、刺激を与えて欲しい。

VWはディーゼル排気ガス規制の不正問題のため2兆円以上の罰金を政府に支払わなければならないと報じられている。毎度の如く最初に提示される罰金はデガくなります。様々な司法取引により減額されるのが通例。隠蔽工作を行い、少なからぬ事故死者を出したGMのイグニッションキー問題の和解金が1080億円ですから。

とは言え海外の企業になると金額は上がる。トヨタのアクセルペダル問題なんか99%濡れ衣だと言われているのに(最後まで決定的な問題が見つからなかった)、1200億円を支払わされた。VWの場合、死者は出していないものの、メンツを潰されたという上乗せ分を含む。それでも1000億円に届くか届かないかだと考えます。

あまりニュースとなっていないものの、地味にKYBが罰金を取られた。ビジネススタイルに問題があったということで訴えられ、KYBも認めた結果、6200万円を支払うことになった。KYBの企業風土は古い? アメリカでも日本のようなビシネス(開発現場は使いたくないのに部品調達部門が使えと言うそうな)をしたんだろう。

KYBの場合、投稿しているメディアを事前に伝えた自動車ジャーナリスト(私です)が製品の取材に行くと連絡しているのに、なぜか強面の総務担当が出てくるような企業である。このギョウカイで35年間仕事してるけど、総務出てきたのは後にも先にもKYBだけです。よほど妙なビジネスをしてるんだろうな、と思った次第。

VWのアメリカに於ける評価は今後の対応で決まると思う。突っ張ったら巨額の罰金を取られ、イメージダウンも底知れぬ規模になる。低姿勢になり悔い改めれば、アメリカじゃそれほど珍しくない自動車関連トラブルだと考えます。タカタのエアバッグの方が問題である。コジれればコジれるほどキビシイ状況になってしまう。

21日は日本自動車博物館です

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