レクサスNXに失望す

レクサスNXが発表された。「やっぱり」というべきなのか「なぜか?」なのか解らないけれど、自動ブレーキは車速15km/h以下についちゃ全く稼働せず追突。16km/h以上であっても、衝突せずに止まれるのが30km/h以下(公式には止まれると表現していない)。

トヨタは来年にも次世代の高性能自動ブレーキを実用化してくると言われているため、今買ったら1年くらいで泣きをみることになります。すでにNXの海外先行試乗レポートも出ているけれど、この点について全く触れておらず。バイヤーズガイドとしちゃ大切だと考えます。

もちろん「自動ブレーキなんか不要。運転が上手くてクルマ良ければ問題なし!」と言い切るアウディ・ジャパンのような威勢の良い人なら問題ないかもしれない。されどベンツですら「保険と同じで良いと思われる装備は積極的に推奨したいです」と日本の代表自ら言ってる。

しかも価格は4WDのベースグレードのハイブリッドに前述の歩行者を感知出来ない一世代前の自動ブレーキとブラインドスポットセンサー(斜め後方)付けて532万5800円。だったら602万円出してBMW X3の2リッターディーゼル搭載モデルの方が圧倒的に魅力的だ。

新たに登場した2リッターターボエンジン搭載車であれば、スペックで勝るボルボの新世代2リッターターボを搭載するXC60と価格でイーブン。自動ブレーキを含む安全装備は圧倒的にXC60の優勢である。衝突安全性もIIHCを余裕でクリアしたXC60の方が安心かと。

日本導入の際のレクサスは「価格に見合ったコストを掛けた正直な高級車にします」と言っていた。大賛成でありましたね。されど今やお金でメディアをコントロールしようとしている姑息なブランドになってしまっている。少なくとも日本に於けるレクサスは正直な高級車にほど遠い。

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