「電気自動車は絶対燃えない!」のにテスラが炎上。運転者死亡。なぜ?(26日)

電気自動車の電池はとても安全だと書いてきた。するとどうよ! アメリカでテスラ・モデルSが路肩にある椰子の木に突っ込み、炎上したという。写真を見ると「これガソリン車か?」と思うくらい激しく燃えてます。ちなみにドライバーは電動で浮き上がってくるドアノブが出てこなかったため、救出を試みた人達も断念せざるを得なかったそうな。

テスラの炎上事故を伝えるWeb

アメリカではドアノブを問題視しているようだ。確かにテスラのドアノブ、しまわれたまんまだといかんともしがたい。ガラス割らないと救出出来ないです。そこまで機転効けばいいけれど、火事になっていたら余裕無し。ガソリンであれば遠からず爆発するため(爆発を起こさない電気自動車だと解っていたら少し話は違っていたかも)、怖いと思う。

電気自動車に詳しい人からすれば、問題はドアノブより「なんで燃えたのか?」という点に尽きる。文頭の通り電気自動車の電池って極めて安全。椰子の木をなぎ倒しくらいじゃ燃えないように出来てます。何で燃えたのか? 事故の映像を見ると完全にショートしたらしく、リチウムイオン電池では絶対起きちゃならない熱暴走状態になっている。

こうなると電池が持っているエネルギーを全て放出するまで燃え続けます。水を掛けるのは対応策の一つながら、大量の水を発熱量を凌ぐイキオイで電力エネルギー無くなるまで続けないとダメ。今回鎮火したと判断したのに何回も炎上したというが、そいつこそ熱暴走の怖さだ。ヒコウキの中で大量の電池が熱暴走し始めたら、おそらく落ちると思う。

この事故に対するテスラのコメントが泣ける。要約すると「ご愁傷様です。高い速度で衝突すれば普通のクルマと同じく火が出ます」。東名道でテスラがバイクに追突して死亡事故起きた時もテスラは「要求あればデータを関係各庁に提出します」で終了。メディアが事故原因を追及しようとしても、詳細な情報を出してくれない。自動車産業でなくIT産業なんだと思う。

ちなみにリーフが同じような状況になったら、99.999%燃えないと考えます。そういった事故を想定しているからだ。そもそも性能高いブレーカー付いているため瞬時に漏電防止策を取る。さらにバッテリーケースは強固な構造になってます。その上で、電池が壊れても燃えない。本格的に破壊されるような事故は不明ながら、その時は乗員の方が先に限界を超える。

電気自動車も燃料電池車も衝突時の火災についてはエンジン搭載車より圧倒的に可能性低いと考えます。「燃えない」と言っても差し支えないほどである。けれどテスラは燃えた。理由についちゃ聞いても教えてくれない。ということだけ認識して頂きたいと思う。

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