歩行者認識LSIが5千円!
日刊工業新聞によれば、ルネサスは歩行者や障害物を認識する処理するLSIのサンプル出荷を始めるという。自動車の事故防止装置はカメラをセンサーとして使うのがコストパフォーマンスと言う点で最も優れているものの、画像処理技術を開発するとなるとタイヘンな工数を必要とする。結果、高いコストになってしまう。
ルネサスのLSIは車両の周囲(例えば前後左右4箇所)に配したカメラからの情報を総合処理し、歩行者や障害物として認知させるという。価格は1つ5千円。車載用LSIのコストとしちゃ高いが、今や安全技術&装備は車両価格に上乗せ可能。このLSIとカメラを組み合わせ、歩行者保護を構築出来れば価値大。
例えば先日車両の前に倒れ、気づかなかったお母さんがお子さんを死亡させるという痛ましい事故が起きている。このシステムを使えば警報を鳴らしたり自動ブレーキを掛けるなどの事故防止策を取れます。4つのカメラはパーキングアシスト用としても使えるため、広範の安全デバイスになることだろう。
また、ルネサスのような多くの自動車メーカーと取引のあるメーカーなら、量産効果でさらに安価になっていくに違いない。やがて4つのカメラ+様々な周囲の安全性を確保するシステムで数万円程度になる? ボルボは2020年に重大事故を無くすと宣言しているけれど、何だか現実味が出てきました。
<おすすめ記事>