ヤマハ FR32
本格的な釣りを楽しもうとすれば、やはり50海里程度の距離を楽々移動でき、しかも多少荒れても帰ってこられるようなサイズのフネが欲しくなってくる。となれば26フィートじゃ物足りない。やはり30フィート級(10m)程度くらい必要になってきます。
ヤマハFR32は正しくそんなニーズに答えようというフネだったりする。32という数字ながらハルのサイズは10mでほぼポーナム28Lと同じ。ただ幅が3180mmと8%ほどワイド。並べてみると、一回り大きく見える感じ。
インテリアは小さいながら4人が座れるテーブルセット付き(寝るなら2人)バウスペースを持つ。このあたり、居住性やオーバーナイトは諦めたポーナム28Lと全く違う。個人的にはFR32のコンセプトを好む。キャビンも前向きをシートを2脚装備する。
エンジンは日野のトラック用をマリナイズした340馬力ディーゼルターボを1基搭載。さすがにトラック用だけあり、エンジン始動するとそれなりの振動や騒音を伴う。ただ納得できるレベルに収まっており、ヤンマーと比べればジェントル。
けっこう頑丈な艇体を持つためか引き波を受けた時の衝撃も悪くない。波を「叩き割る」という感じ。シャフト船ながら、15ノットくらいまでは進路をチョロチョロ乱す。もちろんプレーニングさせると直進性良好。快適である。最高速は26ノット程度らしい。
燃料タンクは500L。20ノット巡航なら35〜40L/hとのことなので、12時間程度/240海里という長い航続距離を持つ。このフネなら大島や三宅島あたりの遠征も存分に楽しめることだろう。
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