三菱自動車のイメージ
長い間、三菱自動車と言えば、海外より日本のマーケットを得意としてきた。しかし日本での販売は減少に歯止め掛からず。一方、海外での売れ行きを見ると上昇しており、実際、金額ベースでの販売比率も2008年に80%を突破! 多少の上下はあるものの、直近では83%に達するそうな。
なぜ日本で厳しく海外で好調か? 販売しているクルマのクオリティについちゃ同じである。ライバルメーカーとの価格設定だって似たようなモノ。理由は簡単。ブランドイメージが全く違うからだ。日本に於ける三菱自動車のイメージってどうだろう。一昔前まで「悪い」だったけれど、今や「薄い」。
ショッピングリストに載らないワケ。海外で三菱自動車のイメージを聞くと、依然としてWRCやパリダカのイメージが強く残っている。中国市場など典型的。
アウトランダーは純粋な輸入車のため関税掛かり、中国生産してるCR-Vやエクストレイルより圧倒的に高い。なのに売れてます。
北京ショーでジャーナリストに聞いてみたら「ラリーのイメージが大変に良い。ミツビシのクルマはタフだと思われている」。逆に「どうしてミツビシもスバル
も北京ショーにラリーカーを並べないのか?」と聞かれてしまいました。中国だけでなく、ブラジルやアジア地域など全てブランドイメージ高い。
残念ながら現在の三菱自動車の経営陣は、日本以外のマーケットでモータースポーツが素晴らしいブランドイメージを作り上げていることを全く認識していないようだ。ちなみに日本と同じくアメリカ市場(北米)も低迷を続けているけれど、この地域もブランドイメージを向上させる術を持っておらず。
そればかりか最近の三菱自動車を見ていると、モータースポーツを会社を滅ぼす要因になっている悪玉だと思っている様子。ランエボの次期型も開発中止だという。魔女裁判のようなもの。なるべく早いタイミングで何らかの対策をしない限り、過去の遺産で食べていくことになってしまうだろう。
何度か書いた通り三菱グループは幕末の頃に世界を考えていた坂本龍馬の「形見」と言っても良い。業績や技術を見ていると納得するブブン多し。ただ三菱自動車に関しちゃ坂本龍馬を全く感じないです。クルマは純粋な「道具」じゃありません。「夢」が詰まってないとアカンでしょう。
三菱自動車の潜在能力は世界初の量販電気自動車『i-MiEV』や、関係者を驚愕させたポスト新長期規制クリアしたパジェロディーゼルを出せる技術や、日本から目が届きにくい地域ほどブランドイメージが高いという状況にハッキリ出てます(一番ダメなのがお膝元の日本というのが皮肉)。
面識無いので不明ながら、勝股兄などに聞くと益子社長は人物らしい。もしかすると山本五十六の悩みを抱えているのかもしれません。大本営からの厳しいプレッシャーを受け、直近の部下は南雲忠一や源田実ばかり。といった状況だと厳しいです。発言力を持つ次世代のホープ登場を願う。
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ブランドイメージが「悪い」から「薄い」になったとのくだり、なるほどと思いました。
三菱が“パリダカ”にディーゼルで参戦すると聞いた時は、新しい挑戦が始まるのを楽しみにしていたのですが。
モータースポーツのレギュレーションが、新聞やテレビを中心とした一般的に理解されやすい環境適応型の車両に変わっていって、メーカーが参戦しやすい環境を作って行ってほしいです。
また三菱やスバルにトヨタ、サーキットならホンダは、モータースポーツを賑わせた当事者として、責任持って主催機関にそれを働きかけてほしいです。
F1、パリダカ、WRC、モータースポーツの興奮と共に大人になった30代としては現状寂しい限りです。
本当はモータースポーツは環境技術を磨くためにも必要な場だと思うのですが、日本ではただの悪としてしか見られてないのが残念です。
三菱といえばパジェロ・ランエボのイメージがあり、ラリーのメージが強くタフなイメージもあります。
モータースポーツが日本でいいイメージがないのは残念です。トヨタ・ホンダに対して「勝てないF1にいつまで参戦するのか」という記事をみたこともありますし、他のメーカーも、そのあたりを気にしてるのでしょうか?。
マツダのルマン優勝、シャレードが総合でも上位に食い込んだラリー、パジェロやセリカのラリーなど、見ていて楽しかったなぁ・・・と過去を思い出します。
日本の一般人はモータースポーツ=暴走族、環境破壊、金持ちの道楽ぐらいの認識ですね。
三菱は関係ないが、モータースポーツの代表であるF1では市販車にフィードバックできる技術の開発なんか最早していないし、冷たい目で見られるのは少なくとも日本では仕方ないかなとも思います。
でも、海外で良いイメージがあるなら使ったほうがいいですよね。
日本以外では、どんどんアピールすればいいと思う。
辛酸を舐めながらも革新技術を打ち出しているスティーブ・ジョブズが三菱なら、最新技術を奢りながらのスバル陣営もトヨタ体制下の磐石さは煮え切らないビル・ゲイツ?。
しかし・・二人は似た者同士。
比較が間違いでしたか、世界での評価基準は強いか弱いか。
WRCなど競技で勝ち抜いた日本も・・決して巨大なイメージではなく、抵抗する弱者に対する判官びいきといえます。
それは?どこか皆が求める姿なのでしょう。
いまだ主役ではない日本企業、三菱は挑戦を続けながら勝利
を掴んでいったメーカーなのですね。 新興国にとってはHEROなんでしょう。 パクリを”悪”とするのが普通ですが、おそらく憧れと同レベルなんでしょうね。王や長島のユニフォームや帽子を被る子供のように。 みんなが経済や世界事情に精通している訳ではありませんから。そんなノリ?
。 三菱人気を支える人々の意識も”縁起物”的な活躍シーンへの憧れなんでしょう。 かつて・・ブルースリーが、香港に帰国した際に遅ればせながら米国でのテレビ人気で?大スター扱いされた頃のように(ギャラは低いんですが)夢や憧れの舞台に近い存在と感じてくれる人々が健在だから。それとも、海外の過酷な環境のほうが三菱車の実質性能を評価していてくれるのかもしれませんね。 タイムラグはあれど、三菱側が望む・・トヨタ的成功スタイルに進むには、舵取りもEVとエコ路線。これまでの栄光を捨てるか変革が必要と迫られるのでしょう。
初めてコメントします。
北海道に住む私にはやはり車選びは四駆がメインになってしまいます。
やはり運転しやすい四駆を選ぼうとすると、結局三菱やスバルになってしまうのが現状。
最近はスタッドレスもESPも進化してますが、やはり四駆ほどの走破性には及びません。
他メーカーの車も試乗しますが、四駆についてはラインナップはしてるけど力入れては作ってません的な車がとても多いです。
私も特に三菱、スバル最高だとは思ってませんし、必要だから買っているという感じです。
だから正直頑張って貰わないと困ります。
アウディのように品のあるデザインの車出して貰いたいもんです。
三菱のGDIは理論上では当時の最先端を行くも、実際には熟成が足りずひどいものだった。
事実、ギャラン系のワゴンであるレグナム(2.0GDI搭載)に乗っていた友人が、「エンジン内に煤が溜まってインジェクター交換で嫌だなあ、お前のヴィッツが羨ましいよ」とこぼしていた一幕があったほどだ。
実際、数年前までの三菱の実態はそんなものだった。「意あって力足りず」どころの問題ではなく、最悪「路上で止まってしまう」可能性すらゼロではなかった為、工業製品としての水準はもとより企業倫理にも問題があったと言わざるを得ないだろう。
10年間で二度のリコールを経て、三菱は近年になって良い車を作り始めている。コルトを皮切りに、ギャランフォルティスやランエボX、そしてiMIEV(そう、軽の電気自動車)と技術的にも人間工学的にも煮詰められた意欲作を生み出している努力は買える。しかし、そうした努力を世の中にプレゼンテーションしていく術に乏しいと言えやしないか。また技術発展をどこか一面的に見すぎてやしないか。何より「モータースポーツを悪者扱いする」なんて言語道断ではなかろうか!
確かに三菱側の財政事情から見ればモータースポーツへの参加休止もやむを得ないだろう。しかし、同社の技術の粋を集めたランエボを悪者扱いし、次期型を中止するなど信じ難いし、そんなことをするぐらいならクルマ屋をやめろとさえ言いたくなるのだ。
益子社長を筆頭とする首脳陣がまさか心の心底からそう考えているとは思いたくないし、むしろマスコミのガセだと考えたい。
ランエボは日本の自動車界に一時代を築いた。そして天寿を全うした、そんなランエボの魂が次世代の高速中型セダン(数年前のショーに出品された「コンセプトZT」の生産型といわれる)のディーゼルハイブリッド技術となって生かされる…..そう考えるのが妥当ではなかろうか。
ともかく三菱というメーカーが無くなってしまうことは長い目で見て日本の自動車界や車社会に対して計り知れない損失を生むことになろう、それ故正しい企業倫理の下、ピントを外さぬ技術開発を行ってトヨタ等大企業と対決できる心構えで行ってもらいたい。
三菱自動車には,技術ある人がまだまだたくさん居ると思いますので,頑張ってほしいと思います。
本当はRVRだとかアウトランダーにディーゼルを載せて「どうだ!?」って言ってほしかったんですが,なにせパジェロは私には高すぎて手が出ません。
それより小型ディーゼルか欧州車のような小型エンジン(1.5L以下,欲を言えばGDI)+加給器付きEVO.WAGONなんかを出したら,ちょっと業界がひっくり返るかも。
大企業で生き残るのは厳しいので,アイデアで頑張ってほしいものです。モータースポーツへの返り咲きも期待して・・・。
欧州のブランドイメージUPに自転車のロードレースにスポンサーとかどうでしょうね?
マツダはイタリアで、日本の箱根駅伝並みに有名なステージレースのジロに2003〜2005年まで公式車両を供給してました。
おかげでイタリアじゃスポーティなクルマとしてのイメージアップ。
日本のアルファロメオという、日本のマツダ嫌いが聞いたら笑い出しそうな良いイメージが付いてます。
もちろん、ル・マン勝利のイメージが残っていたギリギリのタイミングもあったでしょうが。
日本のディーラーにイタリアのこの話をしたら「現地の法人が勝手にやってるのでわっかんないですねー」。
ワタシのような自転車乗りには良いイメージが付いても、自分でオウンゴールしちゃう日本法人。残念です。
三菱やトヨタは、大リーグで言えばメジャーの下、2Aや3Aのチームにスポンサーを過去、現地法人がしてました。
WRCやF-1ほどの強烈なイメージは宣伝できなくても自転車レース好きな欧州人の心には響くはず。
メジャークラスの自転車チームにスポンサーしても、1〜2億程出せば1年間はチーム名として社名が出てくる。
WRCやF-1に参戦するよりも御安くイメージアップできるのでは?と自転車好きのマニアはワタシを含め思っているはずなのですが。
パジェロの試乗記、BCで見ました。
増岡さんとの試乗、4LLCだったんですね。
なるほどと思いました。
そしてさすが増岡さんだなと!!