CX-3、4WD買うなら御注意を

今週CX-3の試乗会を行っているため、レポートが出回ると思う。良いクルマだけれど課題を一つ抱えています。それは「スプリットミューのブレーキ」である。雪道を走ると、右路面が濡れているものの舗装路面見えていて、左路面は雪やアイスバーンというケースは珍しくない。

3111

そういった状況でブレーキ掛けると、4WDのノウハウがたくさん持っているメーカーは、多少ハンドル取られようと可能な限り舗装路面のグリップ力を活かし短い距離で止めようとする。スバルなど初代レガシィの時からそういった制御を入れているほど。安心して雪道走れます。

しかしマツダは4WDのノウハウを持っていないのだろう。スプリットミューのブレーキ制御が「短い距離で止める」でなく「ハンドルを取られないように止める」になっている。いわゆる「ローセレクト」という古い制御なのだ。スプリットミューでブレーキ掛けると、舗装路側を無視しちゃう。

制動力を滑りやすい側に合わせる、ということです。4つの車輪が雪やアイスバーンに乗っているときと同じ制御をしているため、制動距離を大きく伸ばしてしまうのだった。スバルなどに慣れている人がマツダの4WDに乗ったら、ブレーキ利かなくて驚くかもしれません。私は驚いた。

この件、半年前にマツダの開発チームに「ソフトで改良出来るのか、それともハードの変更も必要なのか解ったら教えて欲しい」と言ってあります。本日時点でも返答無し。ソフトで改良出来るのなら、ウインターシーズンまでに対策してくれればOK。ハードの変更が必要なら待つことをすすめる。

<おすすめ記事>

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ