マツダCX-9、ダウンサイジングターボ(17日)

LAショーが始まった。ここの特徴といえば環境技術。VWのディーゼルが賞を取ったのもココでした。その他、数々の電気自動車や、大気よりクリーンな排気ガスしか出さないホンダのULEVなどもLAショーのワールドプレミア。しかし! 今回の出展リストを見ると、環境問題は大きく後退している。やっぱりアメリカ人って、大きくて豊かなクルマを好むのね、と実感す。

日産がカミンズのV8ディーゼルエンジン積んだフルサイズのピックアップを出したり、カマロに大出力V8搭載のモデルを追加したり。電気自動車&電気モノも出ているけれど、ジャガーを見ても、もはやECOという概念でなく、テスラやポルシェ、アウディeトロンの如く「電気使うとガソリンより速いぞ! どうだ!」というコンセプト。日本勢は一緒に踊らない方が良いです。

マツダCX-9

日本勢と言えばマツダがフランクフルトで出した「Koeru」の市販バージョンを出す。CX-7の後継とも言われていたけれど、CX-9でしたね。9月18日のTOPで書いた通り、大柄なボディを走らせようとしたら、どう考えても既存のエンジンじゃパワー不足。2リッターターボだと予想していたけれど、2,5リッターターボでした。このサイズ、3,5リッター級のパワー欲しいですから。

今まで徹底的にダウンサイジングターボを否定してきた(とうか嫌悪してきた感じ)人見さんながら、趣旨替えか。ここで3,5リッター級の4気筒エンジンでも出してきたら「すげぇ! さすがだ!」と思いましたけど。ただアメリカ向けだけに3,5リッターV6を残すのも手だったと思います。実際、アキュラなどは2リッターターボから3,5リッターV6にしたら売れ行きドカーン!

アメリカ市場って空気感で大きく左右される。このあたりの読みが難しいし、だからこそ面白いんだと考えます。今の状況だと新型プリウスは立ち上がりで思ったより伸びないかもしれない。ちなみにアメリカ人の金銭感覚でいえば、1年前は1リッター100円超だったガソリン価格が今や65円。こうなると「少し燃費悪くても気持ちよく走るクルマがいいや」になる。

 

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