中国の状況
10月の中国の日本車の販売台数は昨年10月比でホンダが54%減。トヨタ44%減。日産41%減となった。この数字、予想されていたより悪くない。というのも「前年比10%以下」という都市部のディーラーも少なくないからだ。中国は広い。今回の日本に対するデモが起きなかった地域も少なくないという。
これは良い意味で大きな誤算だった。冷静になって考えてみたら中国という国は歴史的に一枚岩じゃない。対日感情悪くない地域が「クルマを買える人の居る地域」の半分も占めている、ということです。やっぱり中国って広い。多少解っているつもりになっていた私ですら思わずウナッてしまう販売台数である。
今後も今までの半分くらい売れていれば上等かもしれません。少なくとも工場を閉める必要など無いし、生産するクルマの半分を中国ブランドで販売すれば現在の台数を維持出来ると言うこと。また、落ち込んでいる台数も少しは回復することだろう。これで決定的なダメージの心配は無くなったと考えていい。
心配すべきは家電メーカーだ。特にパナソニック。パナソニックはトヨタの顔色を伺ってサンヨーを居抜きで買ったのがボディブローになっている。トヨタは電気自動車計画の及び腰を止め、もう少しパナソニックのことを考えてあげるべきかと。確かに電池の開発に失敗した責任は大きいけれど、その後頑張ってます。
フォードもパナソニックの電池を積極的に買おうとしている。今やパナソニックのリチウム電池は十分な実用性能とコストパフォーマンスを持つようなのだ。次期型プリウスあたりで大規模にリチウム電池を使うようになるとパナソニックに投資は随分モトが取れるかもしれません。いかがなものでしょうか?
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旧満州は確かに親日ですよね。旧満州からの中国人留学生が日本のままがよかったといっているのを聞いて驚いたことがあります。日本が戦争に勝っていれば満州は日本のままでした。