BRZ、海外ラリー初陣!
何のかんの言っても86/BRZは日本の自動車ギョウカイにおいて貴重なスポーツモデルだと思う。環境対応と楽しさ、そして安全性を考えれば、2リッター過給無しの後輪駆動車がいろんな意味でバランスが取れていると考えます。そんなことを考えていた折、雑誌の企画でBRZを
借りることになった。
予算はゼロだが自由に使って良いという。だったら可能性を考えてみたい、ということでタイのラリーに出場することに
した次第。車両は来年から全日本ラリーに加わる「限りなくノーマル」という、海外で言うところのショールームストッククラスのレギュレーションだ。エアコ
ンの取り外しまで出来ません。
ロールゲージ入れてショック交換してアンダーガード装着。シートとベルト、安全装備くらいしかいじれない。
もちろん車体の補強なんか許されず。高いオプションとエアロキットを組んだくらいの出費で済む。今回のBRZが正しくその程度。この状態で、極めて苛酷な海外ラリーを楽しめたら文句無い!
海外ラリー初陣です! 街乗りにも使える状態
なにしろ最高速が出るようなダートや、荒れた舗装路面、ジャンプ、荒れたダートまで、それこそニュルブリックリンクの何倍も苛酷かつ様々な”道”であります。そいつを2日間で全日本ラリーなら3戦分に匹敵する距離を走る(SSだけで250km)。果たして持つか? 誰もやったことがないので解らない。
補強無しボディで走ったデータも無い。リーフに続く私の「修行」としちゃふさわしい。楽しく&ソコソコ速く走れたら、86/BRZの可能性が広がる。参戦するのは『APRCアシアカップ』の一戦にも組み込まれている『キングスカップ』(タイ国王杯)。ラリーでは希少な国王の賜杯が頂けるという格式の高いイベントです。
参考までに書いておくと、エントリー14台のうち、13台ランエボやインプレッサなど『N4』クラス。残る2台も全日本ラリーじゃ互角以上の速さを持つ
ヴィッツや国際ラリーの雄であるスイフトスポーツ。実際、ゼッケンも「あなたは一番遅いですよ」を意味する最後尾だ。この位置、リーフで慣れてます(笑)。
<おすすめ記事>