WRCのガラディナーに招待されました(20日)
本日は540km離れたシドニーまで戻るべく7時にホテルを出発。2015年にフルモデルチェンジした現代ツーソン、可も無く不可も無く。ダンパーはけっこう良いので乗り心地のみ日本車を凌ぐけれど、全く個性を感じない。加えてダッシュが樹脂になっているなど、コストダウン顕著。
2010~2014年あたりのイキオイは無くなった、そんなことを考えながら走っていたら、おっとバイク博物館の町である。行きはジックリ見られなかったので、また15ドルお布施しに行く。しっかり見ようと入ったら、行きと同じくトイレに呼ばれた~。妙な体質だ。
今日は全バイクを見る! 基本的に何でもあるのだけれど、意外や意外! 私が持ってるCB750エアラと昔乗っていたTX500が無い! エアラ、生産台数1500台とRE5の6000台より少ない。ヤマハはXS650についちゃXS-1を始め数台あるけれど、なぜかTX500のみなし。
エアラを欲しくないかしら? また、スズキのロータリーエンジン搭載車はキレいなの2台に加え欠品のある状態の車両が2台の計4台(!)もあった。その他、アリエルの名車スクエア4は2台! アラビアのロレンスで有名なブラフシューペリアに魅入る! 堪能した!
シドニーに14時30分到着。オーストリア在住の小野さんと水分の補給に行く。小野さん、日本では飛ばし屋のカメラマンだったけれど、こちらでは映画に日本兵役で出演するなど手広くやっているそうな。釣好きなので、次回シドニーに来たらぜひとも行きたい!
利きビールセット~
18時30分からオペラハウスを望むロックスのミュージアムで「ガラディナー」と呼ばれるWRCのシーズン終了パーティ。「ガラ」とは「特別」という意味。WRCプロモーターのマークさんからお誘いを受けたのだった。ドレスコードはブラックタイ(タキシード)で着席という格式です。
行くと、マークさんの他、嵯峨さんや市川さんというトヨタの皆さんと同じテーブル。隣のテーブルはマキネン監督やラトバラ選手など。しかも前から2列目という「なんで私がここに?」のような座り場所。人生、こんな日もある。また一つ冥土の土産が出来ました。
それでも「なんで?」と考えるに、WRCを日本で開催するため滅私奉公をしているあたりを少しだけ評価していただいているのかもしれません。この手のイベントをやろうと考える人は、お金か、名誉か、”ナワバリ”か、手柄をエネルギーにしている。
私は全て気にしていない。単純に「WRCが日本で出来たらどんなに素晴らしいことでしょう!」と考えているのみ。出しゃばる気も無し。読者というサポーターに恵まれているため、本当の意味での中立を保てる。このポジションをマークさんは興味深く考えているらしい。
もう少し深く考えると、日本に対する期待値なのかな、とも思う。日本という存在なければ--日本という存在は小さければ、こんな場所に私が座っている理由などないですから。これからも様々な事情を偏りなくお伝えしていきたい。WRCを日本で開催できたらステキです。
それにしてもメディアという仕事は幅がある。一昨日は口の中までジャリジャリするほど砂を被り、昨日は土砂降りの中、100円カッパだけで2時間凍えた上、クツをグショグショ言わせる修行。かと思えば今宵はタキシード来てモータースポーツ界最高レベルのパーティ。
皆さんのご子息にジャーナリストへの道を進めてみてはいかがでしょうか? 波乱と上下の幅を楽しめるなら、変化に富み飽きない仕事です。フリーランスじゃなければ野良犬でもないし。絶対に機械やコンピューターや人工頭脳では出来ない仕事なのも将来ありますぜ!
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