燃料電池ミライに音を!(9日)
ECOカーといえば「静か」というイメージがある。実際、競技に出ても、見ている人に音を楽しませることは出来ません。フォーミュラEだって、音があればもっと盛り上がると思う。そんなことからミライをTGRFで走らせるにあたり、何とか音を出せないか昨年一緒に競技やったトヨタの人に聞いてみた。
すると「出来るかもしれません」。何でも燃料電池の開発時、最も悩んだのは騒音対策だったという。大量の空気を吸い、排出するときに凄い音が出るそうな。そういえば15年くらい前、RAV4に燃料電池積んだモデルの試乗をしたのだが、けっこう大きな音を出すので驚いた記憶あります。
ということで急遽空気吸入口に付いてるサイレンサーを外しエンジン車用のキノコ(エアクリーナー)を付けてみた次第。果たしてどんな音に? 夕方、試験走行してみたら、なるほど吸気音である。だた「良い音」には遠い。音質もさることながら過渡領域がない。アクセル全開から1秒くらいで一定の吸入音になってしまう。
ただ面白い! 可能性もある。エンジンだって「素の音」ば決して快適とは言えないバリバリ音。音質などいくらでもチューニング出来ます。排気側も音を出せば一段と良い音になるかもしれない。上手にコントロール出来たら、電子音などでなく燃料電池ならではの音が出せそうな気がする。
ということでTGRFで「音の出るミライ」を皆さんにお見せしたい。繰り返すが決して良い音ではないです。ただ生まれたばかりの赤ちゃんの泣き声だと思っていただけたら嬉しい。クルマにとって音は大切だ。見ている人も乗っている人もワクワクするECOカーの一歩になるかもしれません。
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