自動車業界の新春賀詞交歓会。要人が2000人集まります!

午前中原稿書きしてたら、突如スマホとTVの警報が鳴り始めた。注意喚起の音色としちゃ良い選択だと感心しきり。大きな揺れ来るかと身構えると、来ない。5秒待って「こら誤報ですね」。おそらくメディアは誤報を責めるだろうけれど、良い訓練だと思う。年柄年中ぢゃ困るけれど、記憶にある限り東日本大地震の直後あたりと今回の2回目。鳴らないよりずっと良い。

午後は自動車業界の新春賀詞交歓会へ。毎年の仕事始めのようなイベントで、各社のTOPが勢揃いします。口切りは自工会会長の西川さん。大臣挨拶は自動車業界と関係深い経産相と国交相。世耕経産相の挨拶は自動車産業が日本を代表するという認識をキッチリと延べ、可能な手伝いをするという一般常識に則った内容で好感持てました。この大臣なら任せられると思う。

石井国交相ときたら酷いモンだった。当たり前のことをツラツラ並べ、結びは昨年の不祥事に触れ「しっかりやってほしい!」だって。国交省側の責任だってあるだろうに。東京モーターショーの開幕日にスバルをやり玉に挙げるなど出足払いさせたのは国交相の指示だったんだろう。新年のめでたい席で説教ときましたね~。不快であります。世耕さんと好対照。

会場は広大で、業界の要人が2000人も集まる。したがって誰と話を出来るかについちゃ「縁」のようなもの。今年はトヨタの寺師さん(副社長です)と、スズキの蓮池さん(専務)の話を聞けました。お二人とも車両開発のTOPということで、最も話を聞きたかった方々であります。寺師さん、社長から電池を含めた電気自動車関係の話を昨年末にまとめろと言われたそうな。

やがてたくさんのメディアに囲まれたものの、様々な質問に対し全くイヤがることなく丁寧に(しかも大切なことは決してしゃべらず?)対応し、終始和やか。私が最も好きな乗り味のクラウン(13代目)のチーフエンジニアだった頃から、なかなか鋭い人だと思ってました。ガッチガチの安っぽい乗り心地だったゼロクラウンを方向性を全く変えたのだから素晴らしい。

蓮池さんは私からすれば、現在のスズキで唯一しっかり話の出来る人である。最近のエンジニアは何を考えているか表に出さないため、意思の疎通が難しい。数年後に蓮池さんが引退しちゃったらスズキと全く無縁になりそう。というあたりの話をしました。スズキはインドやインドネシア、マレーシアなどで中国勢と真正面から殴り合いをしなければらなくなる。

船外機では希有な2重反転ペラを採用

価格競争力や仕上がりといった点だけで勝負しようしても厳しいんじゃなかろうか--という点は蓮池さんも承知。なんたってインドに駐在してましたから。スズキには「夢」が必要だと思う。せめてバイクや船外機くらいのチャレンジをしたらいい。スズキの新型船外機、欧米で話題を集めており人気上昇中だ。会場でシビック売れて丸刈りならんのか、という声を掛けられた。

もちろん売れなかったら丸刈りだ。4月の受注台数2000台を超えたら、ですよ。けれど12月中旬から受注ペースは厳しかったらしい。しかも「国沢がシビックをいぢめるので買った!」という人は多い。貢献しちゃったかもしれません。まぁ4月の受注台数、酷い状態になってること間違いありませんがな。帰宅して魔女の宅急便。ウチの黒猫は「ジジ」です。

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